雨、のち理性崩壊。Ⅰ【赤司征十郎】 (ページ10)

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…10 *。『土砂降り』ページ10

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放課後には雷どころではなくなっていて

このまま降り続けたら、
足首まで浸かっちゃうんじゃないかというほどの土砂降りだった。

せっかくバスケ部に見学行こうかと思っていたのに

部活はこの天気のせいで、どこも停止らしい。

．

そして今日の朝は、まだ雨も降っていなかったから

傘を持ってきていない人が大半だった。

そのため、親に迎えに来てもらうとかで待っている人もいれば

「よし、濡れて帰るぜ！行くぞさつき！」

「はぁっ!? ちょっと、青峰君！」

こんな感じのことを言って帰っていく人も少数ではなかった。

振り回されていたあの子、お気の毒です。

しかし私はというと……

傘は常に常備しているから、こういう時には困らないのだ！

ただ、晴れているときも持ち歩いてるから
二度見されることも結構あるんだけど。

．

外に出ると、雨は想像以上にすごくて

視界が少し、ぼやけるほどのものだった。

『なんということでしょう…っ！』

どこかで聞いたことあったようなフレーズをポロリとつぶやきながら

すごい雨の中を、私は進んでいった(

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