番外編…03＊『事件の真相』 ページ28
―Noside―
。
*オラ●ジーナ事件当日*
そしてやってきた次の日。
緑間はバッチリと、赤司に借りたそれを持って
家を出た。
が、少ししたところで――
「自販機に……普通に売っているじゃないか」
緑間は、自販機にオラ●ジーナがあるのを見つけた。
すかさず財布を取り出し、そのボタンを押した。
「これで自分のモノをゲットなのだよ。」
赤司に借りたオラ●ジーナはカバンに入れて
緑間は再び、学校を目指して歩き始めたのだった。
．
．
そして少ししたところで
緑間は一緒に歩いてきた、黄瀬と黒子に出会った。
．
「緑間君、おはようございます」
「おはようなのだよ」
「おー、緑間っち……今日のラッキーアイテムってヤツっすか、それ」
．
黄瀬がオラ●ジーナに視線を移す。
そこで緑間は、ムッとした表情に変わった。
同時に――黄瀬がいるなら、持っているよりも少しは口にした方が
災難がなさそうだという考えにもたどり着く。
無言で緑間は、ふたを開けて
オラ●ジーナを口に流し込んだ。
炭酸は飲んだことないが、それよりも今は黄瀬がいる…(
そんな思いで。
「あーちょっと緑間っち！ちょ、朝から何飲んでんスか!?」
緑間がそんなことを考えていたとは知らず
炭酸なのに…と、黄瀬が呆れた顔をする。
．
「……うるさいです黄瀬君。これちょっと借ります」
．
ギャーギャー騒ぐ黄瀬を緑間はガン無視するが
黒子はイラつきを覚え
緑間のカバンにある、もう一つのオラ●ジーナを手に持った。
「おい黒子、それは……」
緑間はこっちへ歩み寄ってくる
同じく帝光の制服を着ている女子生徒に気を取られ、反応が遅れる。
だがしかし、もう遅かった。
黒子は黄瀬めがけてイグナイトをかまそうとした。
否、かました。
それが赤司のものだとは知らず――。
･
･
＿＿＿＿story04へ続く
。
番外編…04＊『その後の会話』→←番外編…02＊『事件の真相』
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作者名：飛鳥 | 作成日時：2013年12月27日 16時
