誠実とはなんぞや編1 ページ45
比与太「Aちゃ〜ん!シャワー出たら電話しても良い?♪」
「・・・。」
お兄さんのマンションからの帰り道
電車に揺られながら、目の前に立つ比与太を見ながら思いました。
″コイツが誠実?″
比与太「招待券、いつ使おうか?お店に予約の電話入れなくちゃね!フフッ楽しみ♪」
「・・・。」
″まぁ……言われてみれば最近はクラブに行ってないようだし
当初よりチャラさも抜けてきたし″
比与太「気に入ったらまた招待券渡すから、連絡ちょうだいって母さん言ってたよ♪」
「・・・。」
″そういえば……家に上がらせろ、とかって
1度も言ってきた事ないなぁ……″
あなたの最寄り駅に着くと、『マンションの前まで送る』と
比与太はまた楽しそうにあなたの隣を歩き始めます
比与太「次の焼き肉いつ行くぅ?」
「・・・。」
″確かに……兄貴の言う通り、私には誠実なのかもな……比与太って。
でも・・・ヤッタラ終わり、って事も考えられる″
比与太「今週の土曜日、Aちゃん用事ある?
なかったら俺と・・・また映画行かない?
今度はカンナちゃんの映画♪」
「・・・。」
″でもそんなことしたら、比与太は確実に兄貴に抹殺されるだろうし……
それ、本人も分かってるだろうし……″
比与太「Aちゃん?
焼き肉と映画、どっちも嫌?それならステーキと漫画本巡りに・・・」
「・・・比与太」
比与太「あっ!うんっ!なにっ?」
それまで無言だったあなたの声がやっと聞けて
嬉しくて満面の笑みであなたの言葉を待つ比与太
↑
不憫。
「あんたは何が目的なの?
何のために私に会いに来るわけ?」
色々考えすぎて分からなくなってしまったAさんは
どストレートに比与太に聞きました。
すると比与太は
比与太「Aちゃんのそばにいたいから。
Aちゃんに毎日会いたいから。
Aちゃんに俺を好きになってもらいたいから。
Aちゃんと、恋人になりたいから。」
「・・・。」
真っ直ぐな瞳で嬉しそうにそう言った比与太
その比与太の様子に、まるで自分の方が誠実でないような気がして
Aさんはまた黙り込んでしまいました。
比与太「あとねぇ〜♪
食べてるAちゃん見るのも好きだし
飲んでるAちゃんも可愛いし
真剣に漫画読んでるAちゃんも好きで
映画に感動してるAちゃんも可愛い
あとは〜」
「もういいっ。」
比与太「怒ってるAちゃんは、ずっと俺を見てくれるから……嫌じゃないよ」
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裕(プロフ) - alexisさん» ぴよた、人並みになってきましたね( ´艸`) (2020年2月16日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» この微妙な関係性……( ̄∇ ̄) ぴよたょ、人はそう簡単に変われないけれど、一途なところを持ち合わせるヒロインに惚れさせることは〜〜〜〜? (2020年2月13日 20時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - alexisさん» まだ『好き』が無い時点での『努力』ですけど(笑) (2020年2月12日 20時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - みぃなさん» ちょっと独特ですけどね〜(笑) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ちょっと、誠実になろうとしてるところが認められた、かな?( ̄∇ ̄) 頑張れぴよた!頑張れヒロイン← (2020年2月12日 12時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裕 | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時:2020年2月8日 11時