第90話 ページ41
跡「アーン?何が嫌いなんだよ。」
貴「名字よ。」
彼の疑問に簡単に答える。
意味合いなんて込めたつもりは
無かったけど、どうやら洞察力が
優れているとは本当のことらしい。
跡「理由は聞いてやらねぇが…。
そうだな、借りができた。
コイツをくれてやる。有り難く思え。」
小さな紙をスッと渡される。
いきなりな事に反応してしまいそれを
受け取ってしまった。
貴「…コレって。」
綺麗に並んでいる字を辿れば
某トークアプリのIDと番号。
まさか、この傲慢な王様からこんなもの
を受け取るとは…。
跡「勘違いはするんじゃねぇ。
あくまでも『借り』を返すだけだ。」
…それは、いざとなれば貴方を使っても
構わないと、思っても良いのかしら?
なんて…思ってる私って相当性格最悪よね。
跡「(名前)…借りは返す。」
真剣な眼差しで私を見る彼には見えてしまっているのだろうか…。私の醜い心の内が。
貴方のそのインサイトとやらで私の醜態を読み取られているような気分になるその強い瞳が…怖い。
貴「そうね、有り難く貰っておくわね。」
____________________
まあ、跡部とはそれっきりなのだが…。
何も無いに越したことはないだろう。
瞳「…スマートに事が運ぶと良いわね。」
シナリオなんて無い。
どうせ作ったところで会ってしまったら
そんなの忘れてしまうくらいに私は心を
乱すだろうから。
ストップにヒトミ達が入ってくれるとも思えない。だって、コレは私の復讐なのだから。
…違うわね、復讐なんて身勝手ね。
じゃあ、なんて呼べばいい?
貴「ただの____。」
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪だるま - テニプリ出てます?! (2017年11月4日 22時) (レス) id: e556873c73 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 番外編終幕オメデト。本編の更新結構楽しみにしてるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年7月21日 23時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。番外編も良いケド、本編も更新してヨネ。 (2017年7月11日 0時) (レス) id: ec2c624665 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唄詠 | 作成日時:2017年7月9日 22時