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姉 ページ3

女子の甲高い声が教室に響き渡り、染み込む。


私は黄色く褪せた小説を読み進めていたのだけど、斜め前の人気者の女子たちが雑誌を見ていたのに気付く。


どんな雑誌かは太腿で隠れて見えないけれど、ただひとり。



昨日の彼がでかでかと載っているのに気付いた。



「宮侑さん、かっこいいよねぇ」



「あ、前見つけたんだけどさ！」



「ええ、いいなぁ！」




心拍数が上がる。


宮…侑。


その人が、誰かわかってしまい、胸のドキドキを抑えつけた。

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作者名：いぬお | 作者ホームページ：http:  
作成日時：2020年2月18日 20時

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