今日も平凡に過ごすはずで…【まふまふ】

日常18 ページ18

あれから、一週間が過ぎた



それでも、やっぱりちゃんと話せるのは家族だけで




…お兄ちゃんだけで






窓の外から聞こえる女の子の楽しそうな声に耳を塞いで




逃げるしか、私はできなくて



悔しいけど、無力で




真「A、行ってきます。いい子にしてるんだよ？」

『…』





ついには声までも出なくなった


耳も聞こえなくなった




お兄ちゃんはなんとなく私の言いたいことがわかるようで

いつも笑って私の頭を撫でる

私はお兄ちゃんがなにを言っているかわからないのに






私がずっと抱きしめていたせいでよれよれになったぬいぐるみ


お兄ちゃんが新しいのを買ってくれたけれど、これがいい




静かにしまったドア



本当は盛大な音を立てたかもしれない



お兄ちゃんが私をののしったのかもしれない




それすらもわからない




階段を登って、自分お部屋に戻った





ずっとおにいちゃんの部屋だと、迷惑だと思うから



お兄ちゃんは、本当は私を嫌いかもしれないから




どれくらい眠っていないんだろう




お母さんの心配そうな顔が最近目に付く



お父さんの不安そうな顔が目立つ






そんななかでも、お兄ちゃんは笑ってくれている






ずっとずっと、柔らかく、温かく。







…お兄ちゃんは、私を嫌いなんて思っていないだろう





でもね、聞こえないと、声がないと、怖いんだ







あるときお兄ちゃんが、もう大丈夫だと言った




僕が、守ってあげるからって




ずっと、傍にいるからって、笑った




私は笑えなかった




なんの表情もなく、お兄ちゃんに抱きしめられていた







私はいつになったら





開放されるんでしょうか








でももう二度と、あの制服は見たくないの






〜〜〜〜〜
涙靜のぷちるーむ！

宣伝ですです！


誰か私と書く気はございませんか?

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