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? おちてた ページ5

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【備考】
・壮絶な過去のわりには明るく見えるものの、ちょっとつついたら黒い話がぼろぼろでてくる。
彼女の心は子供のままである意味止まっているのだ。
それは別に立ち止まっているわけでも、諦めてるわけでもない。
忘れたくないものを、忘れないように傷を抉っているだけ。

・人前では泣かないようにしている。むしろ泣くってどうやるの状態。

・食べるものの基準は見た目がいいかどうか、らしい。味は基本気にしない。
ふわふわホイップのパンケーキやデコレーションされたマカロンといった見た目が可愛いお菓子を何より好む。『kawaii』は正義。

・ゲストハウスで強請って(おねだり)して作ってもらうホットケーキが一番らしい。
理由はよくわからない。

・潜り抜けてきた修羅場の数もあって大抵のことは卒なくこなせるが、日本にきて初めてはいった"お風呂"なるものは若干苦手。とっても気持ちがいいけれど、出るタイミングをいつも逃してのぼせてしまうため。
頻度にして2週間に1回はゲストハウスの主に救出されているらしい。





これは誰もも知らない話。
彼女は壊れた歯車が世界に残した爪痕の一つだということを。
彼女は一つの血を最も濃く受け継ぎ、欠陥を抱えた存在であることも。
---
異界からの交信を受けて狂った人間たちによるおぞましい実験の結果、母親の腹を介さずに生まれたのが彼女。
ある霊能力をもつ一族の血を限りなく濃く交配した、所謂試験管ベイビー。
実験施設自体は何らかの理由で壊滅したものの、生き延びてしまった彼女は記憶にある通りの人生を送ることになった。

血に導かれるように、異界の存在へと少しずつ近づきながら。


おやくそく→←けーれき



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作者名:kape | 作成日時:2020年9月7日 17時

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