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第26話 ページ32

学院に戻ると、なぜか『Trickstar』のメンバーが僕に会いに来た。






『お?なんだなんだ⁉ハッ!もしかしてならず者の世界・・・ 「その喋り方もういいです」 ・・・』





氷鷹くん、だったかな。
に、遮られた。
はぁ、言い方がなってないなぁ。僕一応先輩なんだけどな??
まぁそれはいいや。

どうでもいい。
今は、・・・。



あんずちゃんが口を開く。





あんず「『五奇人』のKing止めたって、本当ですか」





もう情報まわってんのか。
誰の仕業だよ・・・『五奇人』の皆は、そんなことしないと思うんだけど。
まぁ、それはとりあえず置いておくとして。





『・・・どこで聞いたのかな?本当だよ』





あんず「なんで‼なんで、止めちゃったんですか⁉」





・・・なんで、この子がこんな必死になってるんだろうね?
よくわからないなぁ。
元より、接点はなかったはずなんだけど。


・・・それに、





『人の問題に首を突っ込むのは無粋というものではないかな?』





なるべく笑顔で。
僕は応答する。
あんずちゃんは、悔しそうに顔を歪めた。 ・・・本当に、意味わからないな。





スバル「何かあったの?」





『・・・いいや?なにも』





微笑む。
今は一人で居たいんだけどなぁ。
早くどこかに行ってくれないかな??
と目で、態度で示す。
察しているだろう?なぜ、どこかに行ってくれないんだ。僕も今は、考えたいことがあるんだけど。





『・・・もう用は済んだ?』





じゃあ帰れ、と遠回しに言う。
『Trickstar』のメンバーは依然として動かない。
何が望み?
何をしに来たんだ、この人たちは。






あんず「無粋なのは承知で聞きます。昔・・・過去に、なにがあったのか教えていただけませんか」





・・・成程。
でもさぁ・・・それ、『五奇人』に聞けばいいんじゃないの?
もはや僕には、『五奇人』に弟が居るっていうことしか接点はないんだけど。



そう言っても、あきらめてはくれないようだ。
本当に酷いなぁ。
この子達はまっすぐすぎる。愚直なその精神が、僕の心を抉る。
しょうがないな。





『・・・いいよ、教えてあげる。本当に無粋だし、立ち入ってほしくなかったけどね』






拒絶を返答に含め、語ることを約束した。

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作者名:音琥@逆先夏目 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/  
作成日時:2019年11月4日 17時

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