検索窓
今日:42 hit、昨日:7 hit、合計:208,998 hit

第6話 ページ12

夏目side



いつも通り登校しテ、今日は何の実験をしようかナ、と考えながら教室に入り、席についタ。


なんとなく今日はホームルームに出た方がいい気がしたかラ。
いつも通りのホームルーム。
特に変わったこともないシ、つまらなイ。

出たのは失敗だったかナ・・・なんて考えていた矢先。



突然、ものすごい音を立てて教室のドアが開いタ。




『やァ諸君。初めましテ・・・じゃない面子も居るカ』




聞こえてきたのハ、ずっとずっと聞きたかった大好きな兄さんの声。
そこに立っていたのハ、紛れもなく自分の双子の兄デ。


思わず立ち上がっタ。
幻・・・?
これハ、夢?

だとしたラ、とても残酷な夢ダ。
しばらく行方不明デ、警察沙汰になっテ。それでモ、見つかることはなくテ。
もウ、会えないかもしれなイ、と何度考えたカ。



兄さんと目があっタ。




『【おいで、夏目】』




魔法・・・兄さんノ。
ボク達は双子、魂を分け合った存在。
どんなに小さな声でモ、お互いが呼んだら確実に聞こえル。

引き寄せられル。
気がついたラ、目の前に兄さんがいテ。


思わず抱き付いタ。




『久しぶりだネ、元気にしてたかイ?あァ、そんなに泣くなっテ』




触れる感触。
耳に響く心地いい声。
いつのまにか流れていた涙を拭ってくれる指。

全てガ、兄さんのものデ。
夢じゃなイ、と理解しタ。


もウ、ボクを離さないデ。
そう願いながら強ク、兄さんに抱き付いタ。




しばらくしたラ、師匠と兄さん達が来テ、抱き付いてられなくなってしまったけド。
会えなかった分、沢山甘えられタ。
・・・まだ全然足りないけどネ。

零兄さんの棺桶の中で目を覚ましテ、隣でボクを抱き締めて寝る兄さんの存在に喜びを覚えル。
思わず強く抱き締め返すト、兄さんが起きたらしく囁き声が耳元で聞こえタ。




『大好きだヨ、夏目』




ボクモ、と返す代わりに力を強くしタ。
多分今ボクの顔は赤イ。


魔法を使われなくてよかっタ。
今、使われていたらボクは・・・。

頭を優しく撫でられている内に再び眠くなってきテ、ボクは意識をゆっくりと落としタ。

第7話→←第5話 続



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 五奇人 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

仁愛(プロフ) - コメント失礼します。この作品とても好きです!!何度も何度も読み返してます!この作品のシリーズはとてもほっこりするので、もっと他のキャラのも読みたいです。これからも応援しています! (2020年11月4日 21時) (レス) id: d067df49bb (このIDを非表示/違反報告)
鈴木零(プロフ) - そやなぁ抜けたくもないわぁ(夏目沼と五奇人沼から) (2019年9月28日 17時) (レス) id: 63b7cb214d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木零(プロフ) - 頑張ってくださいね! はいww敬語なしでバンバン話をしましょ わかる夏目沼から抜けれぬ 五奇人沼からも抜けれぬ (2019年9月28日 12時) (レス) id: 63b7cb214d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木零(プロフ) - 更新フィーバー過ぎて「うぇぇい」ってなってたww 夏目双子兄は王子様なのかな?そして夏目は姫なのかな?やべぇ尊過ぎる(真顔)(これからも頑張ってくださいね) (2019年9月28日 11時) (レス) id: 63b7cb214d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木零(プロフ) - 本当になってくれたらどれだけ全僕が喜ぶか(( お、その時は見せ合いましょうww (2019年9月28日 11時) (レス) id: 63b7cb214d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:音琥@逆先夏目 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/  
作成日時:2019年9月25日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。