69話 ページ20
『あなたも行ったら？ハリーの言った通り私には事情があるの。あなた達には理解できないでしょうけど。』
｢そうだね。ハリーやハーマイオニーには理解できないかも…。でも、忘れたの？僕は今まで魔法界で生きてきてるんだぜ？大方、マルフォイやパーキンソンになんか言われたんだろ？それで、君はどうしたいのさ。｣
図星だ。ロンは全て分かっている様子だ。
『もちろん、仲良くしたいけど…』
｢それを聞いて安心したよ。でもさ、分からないなぁ。なんでハリーをあんなに怒らせたんだ？君、何か余計なこと彼に言ったね？｣
『私は別に何も言ってないわよ。』
｢じゃあ、それがいけなかったんだ。ハリーってさ自分がこの世界について何も知らないってことに酷くコンプレックスを抱いているようだし。君に相談して貰えなかったことと相まってあんなに怒ったんじゃないかなぁ。｣
｢まあ、なんにしても君は謝るべきだよ。特にハリーはすごく心配してたんだぜ。Aはどうしちゃったんだろう。僕達のこと嫌いになっちゃったのかなぁって。｣
ロンは全く似てないハリーのモノマネをしながら言った。
『ふふっ何それ。ハリーのモノマネ？全く似てないんだけど、ふふっ』
｢嘘だろ、そっくりだよ。…まあそれは置いといて。だから僕は言ってやったんだ。あいつが着いてくるって言ったんだから僕らに怒るのはお門違いだろってね。｣
『その通りね。ハリーがそんなに心配してくれてるなんて私、思いもしなかったわ！彼に謝らないといけないわね。』
ロンは満足そうに頷くと、あーあこれから多分図書館通いだ。ニコラス･フラメルについて調べないといけないしなーっとわざとらしく呟きながらハーマイオニーたちが去っていった方向に歩いていった。
数日後、Aはむしゃくしゃしながら談話室のベッドに倒れ込んだ。
あれから何度も図書館に行った。毎回ではなかったがハリー達とも出くわすことが出来た。問題はそこからだった。ハリーはAの姿を見つけると執拗に避けるのだ。おかげでまだ一度もハリーと話せていない。
ハーマイオニーが気を利かせてハリーに注意をしても聞く耳を持たず、するりとどこかにいってしまうのだ。その様子を見てロンは腹がよじれるほど笑うので鬱陶しいったらなかった。
結局、ハリーと話すことが出来ないままクリスマスを迎えようとしていた。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
