43話 池田屋到着！ ページ44
《池田屋》
(千樺)「もう始まっちゃってる・・・！」
(沖田)「お先に」
(藤堂)「あっ！ずり〜」
！二階に行っちゃう
(千樺)「！ダメ！」
慌てて私も二階に駆け上がる。
(千樺)「総司！平助！行っちゃダメ！」
(沖田)「千樺ちゃんじゃん。寝てなくていいの？」
(藤堂)「そうだよ。俺らにここは任せて屯所にいなって。」
(千樺)「ダメだよ。ここから先は行かせられない！」
2人の前に立ちはだかる。
だって・・・平助は頭割れちゃうし・・・総司は労咳が・・・
(沖田)「へぇ、なんで？」
(千樺)「ここは私がやる。絶対に手を出さないで。
じゃないと、命を落とす結果になりかねない。お願いだから、私にあなた達を守らせて。」
お願いだよ。ここは私が・・・
(藤堂)「よくわかんねぇけど、ついて行くからな。」
(沖田)「千樺ちゃんが倒れちゃったら困っちゃうしね。」
よかった・・・
(千樺)「わかった。」
(風間)「来たか。幕府の犬が」
私は跪いて頭を下げる。
(千樺)「・・・西の鬼の頭領、風間千景様。そして、天霧九寿様。
ここは引いていただけませんか？
あなた達は薩摩藩。私たちと敵対関係ではないはずです。」
(風間)「・・・貴様、我が同胞か？」
うぐぐ・・・鋭い
(千樺)「私は、純血の女鬼。」
(風間)「名は？」
・・・偽名でいいかな？
(千樺)「村上 竜人。」
(風間)「・・・村上か。貴様はなぜ人間の元にいる？鬼は人間と相入れぬ存在。」
もう！めんどくさいな〜
(千樺)「私は、新選組にご恩があります。今はその恩返し。」
(風間)「貴様はどこの鬼だ。」
(千樺)「私は、夜桜様が納めていた村の者。今は、はぐれ鬼として過ごしてます。」
(風間)「で、その後ろにいるのは幕府にしっぽを振る犬か。」
(沖田)「幕府の犬って、喧嘩売ってるの？」
スラァァァ
(藤堂)「俺ももう我慢ならねぇ！」
スラァァァ
2人とも刀を抜いた！
(千樺)「やめて！」
(沖田)「はぁぁぁ！」
(藤堂)「おりゃぁぁ！」
(天霧)「はぁ・・・フン！」
頭に一発食らわせるきか！
(藤堂)「❗」
(千樺)「はぁ・・・やめてと行ったでしょ？平助。
天霧様が本気なら潰れてましたよ？」
私は天霧の拳を片手で止めた。
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作者名：あさぎ | 作成日時：2017年10月20日 19時
