【妖怪ウォッチdaze2】架け橋と覚悟【第４章】

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×××side

なんか......可笑しい。

直感的に、私はこのヒルズが何時もと違う空気に覆われている事に気付いた。

なんだろ......変なカンジがする。暑いような寒い様な......

「ニ、人間......ゴ........殺ゼ......」

何なの、この声......？


とある子のお墓参りから帰る途中に、私は変な事に巻き込まれてしまった。

何に巻き込まれたのかは解らない。ただ.......このカンジはヤバいというのだけは解った。

「ミ、ミツケタ......」

「あっ.......」

なに......あの巨人みたいなの。

「死ネ、死ネ。ヒャハハハハ！！」

狂った様な......いや、違う。あの巨人は、完全に狂ってる。

逃げなきゃ。何処か、遠くへ。

脳からの指令通り、私は行く宛もなく走り出した。建物の隙間を抜け、階段を降り、博物館のある方向へ走る。

そこで私は、ある事に気付いた。

あれだけ大きな巨人がこの街で暴れているのに、どうして人が居ないの？

それが解った瞬間、例えようのない恐怖が襲ってきた。

あぁ、独りってこんなに怖いんだ......知らなかったよ。

きっと"あの子"も、そうだったんだろうな。

「.......あ！」

しまった。余計な事を考え過ぎた。

ズザァッ。脚を縺れさせ、私は派手に転んだ。

「ハァ....ハァ....復讐ヲ......人間ニ報イヲ！」

拳を握り締め、高々と振り上げる巨人。これは助からないな......

そう想い、目を瞑った。




________あぁ、遂には幻聴まで聴こえる。パトカーのサイレンみたいな音が、遠くから鳴っているような.......








『ユウカちゃん！』







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