134本目〜少年〜 ページ32
ユウカside
ユ「うわぁ......!」
私の目の前に広がるのは、華やかな飾りの付いた御殿に、綺麗な街道。
ここが妖魔界の最高都市部。エンマ大王が支配する街だ。でも________
ジ「誰も居ないニャン......」
この街には何故か、1匹も妖怪が居ない。これだけの大都市なのに、1匹も居ないのは可笑しい。
誰しもがそう首を傾げた。その時だった。
「おいお前ら!何やってんだ!」
建物の角から誰かが飛び出した。金色の髪の、ちょっと浮世離れした様な格好をした少年。
「ここは危ねぇから"俺ん家"に来い!」
少年は私達の脇を抜けそう怒鳴る。その尋常じゃない慌て振りに私達は素直に従う事にした。
少年の後ろに付いていく形で私達は目の前に佇む大きなお城の様な建物に向かって走った。
ぞわっ。何か、背筋に嫌なものが走った。何だろ、凄く嫌な予感がする。
案の定、その予感はすぐに現れた。
私達の背後、ずっと後ろの方で、獣の様な唸り声が上がった。あの巨人かと思ったが、巨人は紅蓮が倒している。じゃあこの声は一体.....
「早く!結界を張るぞ!」
大き過ぎる扉を開き、少年は私達を中へと入れる。終いにはナイトまで入れて貰った。
「よしっ、全員だな!?結果を張れ!!」
バタンッと扉が閉まった。窓の外を見ると、空の色が変わったのが見えた。
『守護結界の設置、民間人の避難共に完了!総員、ただちに撤退せよ!』
内部、外部放送が御殿中に響く。その緊急招集を聞き、少年は大きく息を吐いた。
「上手く逃げ込めたみてぇだな......」
ひとまず安心だな、と漏らした少年は額の汗を拭った。そして堂々とした出で立ちで私達に向き直る。
「いきなり連れて来て悪かったな。お前ら人間みてぇだが、ここに何の用だ?」
気さくな人柄を思わせる口調に、何処か安心感を覚えた。
コ「あの、ぼく達はエンマ大王って人に会わないとならないんです。エンマ大王ってここに居ますか?」
コウタ君の質問に少年は怪訝そうな色を浮かべた。何かマズイ事でも言ったかな?
「居ないも何も、ここに居るじゃねぇか」
可笑しな奴とでも言う様な表情で少年は腕を組んだ。まさか........
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Yuwa☆(プロフ) - ミナズキさん、以前コメントをしていただいたYuwa☆です。覚えておりますでしょうか?私は妖怪ウォッチについてはよく分からないのですが、カゲプロといい感じにマッチしていると思います。まだまだ頑張れば伸びれると思うので、頑張ってください!! (2016年7月28日 23時) (レス) id: 66576eb42d (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - ミナズキさん» そ、そうだったんですか!?ラスボスがゴーストバスターズのオマージュだったのは知っていたのですが......なるほど〜。 (2015年12月16日 20時) (レス) id: ffdfaa6854 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇田川ほたるさん» コメントありがとうございます!自分進撃が好きなので。あとバスターズでも結構進撃ネタが出てきてたんでそれでこんな事になりました (2015年12月13日 9時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - 今回進撃ネタ多いですね〜!これからも頑張ってください!!!! (2015年12月12日 23時) (レス) id: 1e49702bfe (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 宇宙花さん» ありがとうございます!因みに作品の名前って何ですか? (2015年12月6日 15時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ:http://user.nosv.org/p/ai0613
作成日時:2015年11月16日 20時