攻略法84↓ ページ42
樹side
「ああ、すみません。樹お姉さま。動いてはいけないのですね、承知しております。」
「ギリギリまで衣装が完成しなかったもんねぇ、現場でドタバタと着付ける羽目になったし。」
「不甲斐なくてすみません。」
私は少し泣きそうになる。
「別に樹を責めてるわけじゃないからねえ。」
「いや、いっそのこと責められたほうがいいかも。」
「え？もしかして樹ってMだったりするの？」
「凛月先輩！？」
「え？！」
私はその発言に驚き目を見開く。
え？私ってMだったの？そんなことはないと思うけど。
「樹お姉様は決してそんなことはないと思われますが。」
私もそう思いたいよ。
「まあ、それは置いといて樹は散々俺らのレッスンに付き合ってくれたうえに衣装まで作ってくてたんだよねえ。」
まあ、衣装は自分から言い出したんだけどねえ。
「【ジャッチメント】が終わったら朝までゆっくり休んでね。寝不足だと、血液もドロドロになっちゃうから。」
そう言って凛月くんは私の頭を優しく撫でる。
そうだった、私、ジャッチメントにKnightsが勝ったら凛月くんに血あげるんだった。
「ス〜ちゃんは最後まで控えててね。俺たちの王らしくどっしり構えちゃって。」
一回目の対決がもう直ぐ終わる。次に出るのは凛月くんだ。
「ふむ、確かに今回はなぜか私などが『王』ですし。」
「私敗れれば『Knights』の敗北ですから最後まで控えているのも戦術的に正しいのでしょうけど、先ほどの話によると長引くほど不利なのでしょう？戦える力があるうちに総力戦で挑むべきでは？」
「ううん。説明するのが面倒だけど、これが一番俺たちの勝率が高い作戦なの。セッちゃんたちが今やっているライブの結果は多分散々引き伸ばされたあとにセッちゃんたちの勝ちで終わる。その時点でほぼこちらの手の内は明かされる。生き残ってる人数はこっちのほうが多いけど、戦力的に言ったら不利。」
………こっちめちゃくちゃ不利だね。
「総力戦を挑むなら最初から全員でやるべきだった。俺のミスだ。ごめんね。作戦の立案は俺の役目なのに。」
「凛月くん……」
「そんな顔をしないでください、凛月先輩。」
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灰月葵(プロフ) - 瀬永ゆうさん» ありがとうございます！！初めての作品なので喜んで貰えて嬉しいです。とても皆さんに早くお届けできるように頑張ります！！ (2020年5月7日 12時) (
レス) id: c25f3f3a69 (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 長文失礼しました！ (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 前作からずっと読ませてもらってます！めっっっっっっっっっっっっっさ面白いです(*^^*)続編おめでとうございます！お身体に気をつけて更新頑張ってください(*´-`)応援しています！ (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰月葵 | 作成日時：2020年5月6日 18時
