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攻略法69↓ ページ27

Noside


〜2年B組〜


樹が泉と一緒に帰った翌日、凛月のところに真緒が訪れていた。
だが真緒の目線は凛月ではなく、ある人に向けられていた。


「なあ凛月。」


「?どうしたのまーくん。」


「誰も突っ込まなかったからおいといたが机の上で突っ伏していて動かないのって誰だ?」


「ん〜見た通り樹だけど?」


「……だよな。どうしたんだあいつ?」


「さあ。」


二人で話していると


「朝からあんな感じよね。」


嵐がやってきた。


「鳴上。」


「凛月ちゃんはわかる?」


「多分セッちゃんじゃない?」


すると


「なるほどね。」


腑に落ちたような顔でそう言った。


「昨日何かあったのか?」


「樹、セッちゃんと帰ったんだよ。」


「…………物凄く可愛そうな感じだな。仲悪いもんな。」


真緒はそう言うと凛月の席から樹の席に移動した。


「おーい樹大丈夫か?」


「……大丈夫。」


真緒が安否を確認する質問をすると大丈夫ではない感じの声が聞こえた。


「それ完全に大丈夫ではないよな。」


真緒は少し苦笑いをし凛月に助けを求めた。


「しょうがないな〜。樹、昨日セッちゃんと何かあったの?」


「ドストレートだな、おい。」


真緒に突っ込まれた凛月だが全く気にせず樹を見つめる。


「………」


だが樹は凛月の質問には答えなかった。


そこで嵐は樹と同じ目線に合わせてこう言った。


「樹ちゃん。私にできることがあったら教えて欲しいわ。だってお姉ちゃんだもの。」


「………お姉ちゃん?」


やっと樹は反応する。


「お姉ちゃんのところに反応するんだな。」


樹は顔を上げ嵐をじっと見る。


「ええ、私は樹ちゃんのお姉ちゃんになりたいもの。」


「お姉……ちゃん。」


樹は同じ言葉を繰り返す。


「本当に?」


「本当よ。」


安心させるかのように優しく頷く。


「私、お姉ちゃんいたことないから……嬉しい。」


そう樹が言うと嵐の顔はとても輝いた。


「ああ、もう可愛いわね!」


「ええ?」


何故かほんわかし始めた空間を悟り真緒は再び樹に問いかけた。


「それは置いといてだな、樹。」


「………どうしたの?」


さっきのを完全に聞いていなかったように答える樹。


「お前昨日何かあったのか?」

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灰月葵(プロフ) - 瀬永ゆうさん» ありがとうございます!!初めての作品なので喜んで貰えて嬉しいです。とても皆さんに早くお届けできるように頑張ります!! (2020年5月7日 12時) (レス) id: c25f3f3a69 (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 長文失礼しました! (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)
瀬永ゆう(プロフ) - 前作からずっと読ませてもらってます!めっっっっっっっっっっっっっさ面白いです(*^^*)続編おめでとうございます!お身体に気をつけて更新頑張ってください(*´-`)応援しています! (2020年5月6日 19時) (レス) id: 4117ae44bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灰月葵 | 作成日時:2020年5月6日 18時

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