優等生はアレが欲しい【名前変換オリジナル】

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お祭りも終わり、夏休みも中盤に差し掛かった。





「牙の効果ってなんだろう…」


ふと、一人で考えた。
ヴァンパイアがあんなにイケメンなのも謎だけど
それぞれに牙の効果がある。



航太くんは『最上級の刺激』
相手を最高に興奮状態にする効果

尚くんは『最上級の痛み』
相手に最高の痛みを与える効果

秀くんは『最上級の恐怖』
相手に最高の恐怖を与える効果







なんでそれぞれにこんな効果があるんだろう。

そして、まだ分からない奏斗くんと裕也くんの効果




あの時の秀くんの言葉は本気だった。

この世界は私にとって、危険なのかもしれない

恐怖で溢れているのかもしれない




でも…こんな所で終わる訳にはいかないし
みんなはもう…私にとって、









――――ガチャ





航太「何してんの？」





「わぁ！？！？」



航太「驚きすぎ笑」




び、びっくりした…航太くんに牙の効果の事を考えてるなんて知られたら怒られちゃいそう…









航太「お前、学校いつから？」



「え？…あと2週間くらいだけど」



航太「お前、こんなに家から出て良いのかよ？俺たちは別に構わねぇけど」






確かに、もうすっかりここに住み着いてしまった






航太「親とか、心配してねぇの？」









「…私、親はいないの」



航太「え？」



「と言っても、離婚してからお母さんは外に遊んでばかりで、私も気が楽なんだけどねー」





航太「…玲香」



「だから大丈夫…むしろ、みんなといた方が…」









ふと、顔を上げると



航太くんは真剣な顔をしていた。


今まで…見た事のないくらいに

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