六夜 ページ8
そんなある日、王がスラムへと来た
「お前らは私の息子と娘だ、これから王宮で暮らすのだ…」
…カシムと離ればなれになる
嫌だった。だから私もアリババも
彼に止めてほしかったのに
『やっぱりな、前から不思議だったんだよ。
何でお前らみたいな奴が、
此所にいんだって』
止めようとなんかしてくれなかった
『どういう……?』
『どういうも糞もねぇよ
俺とお前らは、生まれながらに違うんだ
とっとと何処へにでもいっちまえ…!!』
突き放した私たちを。家族なのに…
でも、当たり前だ
カシムの言う事は間違ってない…
私達はそれからもう、スラムから離れて
王宮で暮らし始めた
生活は一変
周りの事は全て下女がやり。
話し方や歩き方、学問。剣術や弓矢に色々
カシムの事は…忘れなかった
だがそんな事を考える暇は、
無くなってしまった
『アリババの、影武者…?』
『はい、アリババ様は一国の第三王子。
狙う者は沢山居ます
ですから、双子である、あなた様にしか
出来ない事を……』
嫌、なんて言っても無理矢理するんだろう。
私は頷いた
顔だけではなく
姿形、同じされた
アリババが髪を切れば。私も髪を切る。
アリババに傷が出来たら。私も傷を付ける。
アリババが＿＿＿。
私はA・サルージャをやめて
アリババ・サルージャに成りかけていった
そして三年の月日が経って、
アリババはスラムを遠い記憶のように思い
私はカシムをずっと思っていた
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
アリババ「何であの時、
カシムに会っちまったんだろ…」
これからは私が知らない話、
後から聞いた話だ
仮眠でもしておこうか
貴方の事を思いながら
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暁の雨 - 雷牙さん» ありがとうございます (2019年11月5日 22時) (
レス) id: b907679df7 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張ってください！ (2017年10月24日 8時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
暁の雨 - ｋｕｒｏかふぇさん» うわああ!コメント来てた!気付かなくて、すいません!そう!あの部分に、触れていたんです!笑笑 (2017年5月10日 21時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏかふぇ(プロフ) - すごくおもしろいです更新楽しみです！！ まさかシャルルカンが …あの部分を(ﾌﾞｯ (2017年4月23日 18時) (レス) id: 056893297f (このIDを非表示/違反報告)
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