二十四夜 ページ26
「どう言うことだい?」
「あーつまり、ここにAが来てたってことだよな?」
来てたって言うか来てると言うか、いると言うかね。
「普通なら来てたのなら、匂いは少し残るだけなのですが……その」
続きをマスルール先輩が。
「ずっとここに匂いが残ってるんす」
「へ?」
まるで信じていないわね。
仕方がないけどー。
飽きたわ。帰ろうかな。最初は怖かったけど、もう慣れたし。
そう思って扉の方へ足を向けると。
がしっと掴まれた。
マスルール先輩に。
「……ここにいるッス。見えないッすけど、俺が掴んでます」
「(あーあーつまんない。このあと怒られる)」
ヤム先輩とシャル先輩、アリババとアラジン、モルジアナが寄ってくる。
そして触れる。
「ほんとだ。でも、なんで見えないんでしょう?」
「ヤムさん、原因とかわかるかい?」
「うーん。これは別に複雑な魔法じゃないんだけど、と言うより……私これ知ってるかも」
皆怒るより調べてる。
続いてシャル先輩も触れる、が。
「……!」
「あ?」
触れた所は___胸だった。
急いで手を掴み、離そうとするが、
シャル先輩は揉む。
「なんだ……これ……A。お前こんなに、太ってたか?」
「ちょっ剣術バカ!女の子に、なんッってことを!!」
杖でヤム先輩がシャル先輩を叩く。シャル先輩はそれでも、手を離さない。
それどころか、何なのか確かめようと強く揉む。
「おい、A。ここどの部分だ?」
「っ……あう……」
「ん?どうした?」
変な声を出したから、シャル先輩が心配そうに聴く。
だが、答えられるはずがない。
何せそこは口にするのが恥ずかしい部分なのだ。だけど、私はそんなの恥じらいもなく、言えるはずなのに。
彼には言えない。
「なあ、これなんだよ?」
「〜っちょっと、手を止めてくださいッス!」
「ん、おう。わかった」
パッと手を離したシャル先輩。
最初からそう言えば、よかったのか。
「で、何処だったんだ?」
まだ懲りねぇのかよ。
「……大事な」
「?」
すうっと大きく息を吸って、叫んだ。
「元カレの、カシム以外が触っちゃダメなところだったんスよ!!」
55人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁の雨 - 雷牙さん» ありがとうございます (2019年11月5日 22時) (レス) id: b907679df7 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張ってください! (2017年10月24日 8時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
暁の雨 - kuroかふぇさん» うわああ!コメント来てた!気付かなくて、すいません!そう!あの部分に、触れていたんです!笑笑 (2017年5月10日 21時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
kuroかふぇ(プロフ) - すごくおもしろいです更新楽しみです!! まさかシャルルカンが …あの部分を(ブッ (2017年4月23日 18時) (レス) id: 056893297f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ