十二夜 ページ14
＿＿A。
声がした、男の声。
＿＿＿もう、忘れちまったのかよ。
呆れたような声。
＿＿＿＿＿カシムだよ。
《カシム……。何、声が
響くんだけど……夢?》
《まあ、そうだな。》
なら私はあのあとまた眠ってしまったんだ。
寝不足すぎたか?
《どうして、来たの?
ルフ……になったんじゃないの?》
《話があまり出来なかったからな》
確かに。もう、カシムは
行きそうなときだったから。
《で、眠ってていいのか?》
《話があるから眠らしてるんじゃ?》
《ああ。そうか。
いや、警戒した方がいい国に来たから
起こした方がいいかと……》
自分勝手。
《ちなみにどの国》
私はカシムに訪ねる、カシムは
＿＿＿＿シンドリア。
と言って私は目覚めた。
「………」
ふかふかベッド。
私はそのベッドで眠っていた。
そして、天井に映る見た事ない景色。
辺りも見た事ない景色。
「……ああ、シンドリアか」
窓の外を見て、言う。
棲みわたる大海原。
それがよく見えるのは、
ここだろう。
「あ、起きましたか?」
と、声がした。
私は振り向いた。
すると、ファナリスの少女。
「名前……」
「はい。私はモルジアナです」
「モルジアナ。モルジアナ……覚えた。
私はA。
よろしく、モアイ」
「モルジアナです」
覚えにくい。
まあ、いいや。
「アリババは?」
「荒れてます。でも、
Aさんが行けば、落ち着くと」
ふーん。
荒れているのか。
「アリババの匂いを
辿ってほしいんだけど、ルナ」
「だからモルジアナですってば」
＿＿＿暑い。
南国。とっっても南国。
アリババは何処かしら。
あ。いた。さすが、モルジアナ。
ああ。実はおぼえていたの、
反応が面白くて、つい。
「ああっくっそおおおっ」
アリババがそう叫んで、
寝転んだ。
「一国の王子様は口が悪いですねー」
「うるせぇ!ってA!」
「起きるの遅せぇよ!
今から、手合わせしろ!」
起きたばっかりなのに。
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暁の雨 - 雷牙さん» ありがとうございます (2019年11月5日 22時) (
レス) id: b907679df7 (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張ってください！ (2017年10月24日 8時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
暁の雨 - ｋｕｒｏかふぇさん» うわああ!コメント来てた!気付かなくて、すいません!そう!あの部分に、触れていたんです!笑笑 (2017年5月10日 21時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
ｋｕｒｏかふぇ(プロフ) - すごくおもしろいです更新楽しみです！！ まさかシャルルカンが …あの部分を(ﾌﾞｯ (2017年4月23日 18時) (レス) id: 056893297f (このIDを非表示/違反報告)
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