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A「…」
由美「……あのさ、」
A「、ん？」
由美「……二宮先輩て、」
A「……」
由美「！、ごめん、なんでも、」
気になって聞いてしまおうと思ったけど、口を噤む。
だってAはまだ想ってるかもしれないのに、
二宮先輩のこと、好きかもしれないのに…
A「…二宮先輩、」
由美「、」
A「自転車でも通えるらしいよ」
由美「えっ、」
“あ、違った？”ってAが笑う。
テレパシーのように私の心が読めてるのかってのも気になるけど、
…もう、いいのかな、Aは…
二宮先輩のこと、もういいのかな…
けど、それ以降その話はしなかった。
クラスの誰がどうだとか、あの先生はこうだとか。
相葉君の話もでたけど、好きだと言われたことは言わなかった。
話してる途中、事あるごとに二宮先輩が頭に浮かんでしょうがなかった。
やっぱり私のために電車通学してくれてたんだ、とか、そんなことばかりが頭を巡った。
…どうしよう、気になって仕方がない。
きっと二宮先輩は私のことを大切に想ってくれてたんだ。
だから毎日痴漢から守ってくれてたんだ──
その次の日の朝、私はある決断をした。
由美「、ごめんなさい、」
雅「え…」
由美「…もう、いいよ、」
雅「あ、どうして…」
由美「毎朝悪いし、」
雅「いいよそんなの！俺が由美ちゃん好きでしてることなんだから、気にすること、」
由美「ごめんなさいっ、」
校舎裏で頭を下げると、相葉君は悲しそうに呟いた。
雅「…いつも由美ちゃんのこと見てる人…？」
由美「え…、」
雅「前にAに会いに来たあの人」
由美「…」
雅「俺実は電車ですんげぇ睨まれてたの(笑)」
…うそ…、
雅「…でもあの人、Aはもう吹っ切れたみたいだし」
…、え、なに、それ…
雅「ま、由美ちゃんが幸せならそれでいいけど(笑)」
由美「…、」
相葉君が“じゃあね”って言った声が遠くで聞こえる。
…なに、うそ、
Aはもういいの…？
二宮先輩のこと、もう好きじゃないの…？
…なにが…どうなってるの…
*
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うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、こんばんは！このお話まで読んでいただいたとは…ありがとうございます(TT)ほんとに嬉しい(笑)だいぶ昔に書いたお話ですが、このお話も大好きな大宮で気に入っています(*^^*) (2019年5月6日 22時) (
レス) id: bf6cb008e1 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - うさこさんこんばんは。ちょっと泣きそうです(笑)憧れてた先輩は親友が好きで…親友が憧れてた先輩が自分を？って複雑な関係だったのがお互いに幸せになれて嬉しかったです。素敵なお話で夢中に一気読みしちゃいました(笑) (2019年5月4日 18時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - りめるさん» りめるさん、はじめまして！読んでいただいてたようで、ありがとうございます♪高校生だと恋落ちる。というお話書いてますので、そちらもよければどうぞ♪ (2016年3月19日 17時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
りめる(プロフ) - とても良かったです！続きが気になる毎日でした笑 次回作も楽しみにしてます！！これからも頑張ってください！ (2016年3月19日 0時) (レス) id: 8b88ab4cad (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - Ayu.さん» Ayu.さん、コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです(*^o^*)もうすぐ完結なので、更新していきますね！ (2016年3月4日 16時) (レス) id: a6bc99da2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2016年2月10日 21時
