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カズにぃが作ったカレーは
そんなに綺麗な見た目ではなかったけれど、
だけど、すっごく美味しくて
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私が
純粋に"美味しい"と
そう伝えたら
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和也「・・ん。」
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小さく頷いてくれて
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今の雰囲気なら
気になっていたこと聞けそうで
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「・・カズにぃ・・？」
和也「なに。」
「・・・吉野先生って・・どう思う？」
和也「えー、超美人。(笑)」
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だけど、いざ聞いてみると、
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いつもの様に
ヘラっと笑って
誤魔化して。
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和也「いきなり、何なの。」
「・・ううん。ちょっと・・、気になって。」
和也「・・何？・・大野さんに変なこと吹き込まれたの？(笑)」
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目線はカレーへ向けたまま、
カズにぃがズバッと痛いとこを突く。
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どうして、そんなに見透かされているのか
全然分からない。
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「・・べ・・別に、何も・・」
和也「嘘つかないの。」
「う、嘘なんかｯ・・」
和也「ついてないの？(笑)」
「・・・つ・・いてる。」
和也「んふふ(笑)何、ほら言って？」
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もぐもぐと
口を動かしながら
カズにぃが笑うから、
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嫌な事を聞いているのに
変に嬉しかった。
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「・・・・大野先輩は」
和也「うん？」
「カズにぃたちのゲームに・・」
和也「・・ん。」
「・・吉野先生は有りだって。」
和也「・・へぇー・・(笑)」
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話していく内に
目線が下へと下がっていって
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カチャカチャという
お皿とスプーンの擦りあう音だけが響く。
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和也「・・それで？」
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不意に口を開いたカズにぃの方へ視線を向けると
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何にも動じていないような、余裕そうな笑みで
頬杖を突いて私を見つめていた。
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革ベルト
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作成日時：2012年4月7日 12時
