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ギュっと目を瞑って
耳を塞いで、その場に縮こまっていたら
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突然
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トンと肩を叩かれて、
驚いて顔を上げる。
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和也「・・また、怖がってんの？」
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顔を上げた先に、
ラフな格好に着替えたカズにぃが立っていた。
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「だ・・だって。」
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誤魔化す様に口を開くと
私の腕をグイと引っ張り上げて
立たされる。
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和也「・・今日、晩飯なに？」
「・・か・・カレー・・」
和也「またかよ(笑)・・カレー好きだなあ、お前。」
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私に晩ご飯の内容を聞くと、
手際よく材料を出して、
道具を出して・・
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私を自分の近くに置いておいて、
カズにぃが何かを作り出す。
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「・・な、何してるの？」
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まさか・・・ね
と思い、尋ねてみると
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和也「カレーだろ？今日の晩飯。」
「う・・うん。」
和也「作ってんだよ。見て分かんねぇの？」
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平然とした顔でそう答え、
動かす手を進める。
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和也「お前が雷鳴るたびそんなんじゃ、俺が晩飯食えねぇじゃん(笑)」
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そう言ってる口調と言葉は
意地悪なのに、
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してる行動が
全部優しいから
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なんだか
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カズにぃらしくなくて
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心臓がちょっとくすぐったい。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作成日時：2012年4月7日 12時
