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「・・それで？・・って・・。」
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向かい側で食べ終わったカズにぃが
まだスプーンをカチャカチャいわせている私を
見透かしたような目でジッと見つめるから。
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上手に、手が動かせないよ。
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和也「・・俺にそれ言って、どう答えて欲しいの？」
「そ・・、そんなの、知らない。」
和也「知らなくないだろ。」
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いつもいつも意中を突いてくるから
変な汗が出てくる。
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言葉に、ウっと詰まり、
俯いたまま、チラと視線だけカズにぃの方へ向けると
パッチリ目が合って
カズにぃはニコッと微笑んだ。
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それが、逆に怖いから。
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「・・カズにぃは・・、その・・」
和也「・・ん？」
「あのね・・・」
和也「早く言えや。(笑)」
「・・・よ、吉野先生・・・」
和也「・・うん？」
「あ、・・あ、有りなのかなって・・」
和也「有りって、何が？(笑)」
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ほら・・
そうやって、分かってるクセに
いっつもいっつも。
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「わっ・・分かってるでしょ・・ｯ！」
和也「えー、分かんないー(笑)」
「・・なっ・・」
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真面目に聞いてるのに・・
そうやって
誤魔化さないでよ。
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私だけ必死に気にして
カズにぃはいつも平然として余裕そうで
全然慌てなくて・・。
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涙腺が緩すぎる今日は、
段々と目が潤んでくるもので
それがイヤだったから、グっと口元をへの字にする。
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和也「ふふ(笑)ごめんって、分かってるから。んな顔すんなや。」
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楽しそうなカズにぃは、
ちょっと困ったように笑って
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和也「・・んー、別にさ」
「・・うん。」
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カズにぃは
うーん
と、小首を傾げて
違う方向に目を向けると、
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和也「・・ま、あの先生なら有りなんじゃない？(笑)」
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と、
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意地悪く笑って
そう言った。
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作成日時：2012年4月7日 12時
