▼羊が十匹 ページ12
金木side
本当に、小さな音が聞こえた
目の前で、Aちゃんと月山さんの距離がゼロになってて
触れ合ってる二人の唇に、どうしようもなく目がいってしまう
一瞬の出来事のはずなのに、その時間が長く感じる
月山「……どうだい？分かったかな？」
いやなにが分かるんだよ、なにしてんだよ
キメ顔の月山さんに対し、ポカンとしているAちゃん
万丈さんも呆気にとられ、この状況で余裕でいられるのは月山さんだけであった
「……あ」
何を思い出したのかスッと立ち上がり、リビングを出ていく彼女は、先程の行為なんて気にしてないように見える
僕は彼女の背中が完全に見えなくなったのを見計らい、月山さんを睨んだ
金木「何してるんですか…」
月山「女性の裸体を見る行為について」
金木「そこまで進んだこと聞いてないでしょ!?」
もう少しで月山さんをビンタしかけたとき
「金木さん」
後ろから名前を呼ばれて、とっさに意識がそちらへ向かい、振り向く
え、戻るの速いね
金木「な、に…」
刹那、唇に柔らかいものが触れる
閉じていない瞳に写ったのは、Aちゃんの顔であった
その瞬間も一瞬のはずなのに、まるで一時間くらいに思えた
パッと唇が離れて、ようやくなにがあったのか理解する
顔が熱くなる、きっと真っ赤だろう
対照的に、やはり彼女は平気そうに笑っている
「裸見ちゃったらこうするんですね？」
金木「なわけあるか!!!!」
Aちゃんはひょっとしたら、幼稚園生かもしれない
(lady、さっきはどこへ行っていたのだい？)
(洗面所、うがいしてた)
(え)
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東京グールサイコー - 後半、マジ泣きしました。 (2019年8月25日 15時) (
レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
小林 - 最初はギャグ路線で面白いなと思っていたんですが、後半部はもう泣きそうでした。愛されるってこんなにも美しく儚いものなのかと分からせてくれました。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2017年8月12日 18時) (レス) id: 12db5d571e (このIDを非表示/違反報告)
裕璃氷＠ＣＬ(プロフ) - 川神詠亜さん» レス遅れてすみません…!!ありがとうございます!!少しでも励みになれたらとても嬉しいです、これからも頑張ります!! (2016年4月15日 18時) (レス) id: aae3b068fb (このIDを非表示/違反報告)
裕璃氷＠ＣＬ(プロフ) - mocoさん» レス遅れてすみません……大丈夫ですよ!!ありがとうございました!!これからも頑張ります!! (2016年4月15日 18時) (レス) id: aae3b068fb (このIDを非表示/違反報告)
川神詠亜(プロフ) - あとがき泣きました。この作品に凄く励ましてもらいました。完結おめでとうございます。<m(__)m> (2016年3月21日 16時) (レス) id: cba0975e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕璃氷
| 作成日時：2015年11月8日 21時
