探偵チームKZ～夏の旅行は知っている～ (ページ4)

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＊嘘,楽しみ！！＊ページ4

うん,私はとっても元気。

ただ,KZの集合が掛からなかったから寂しかったけどね。

そんな事,口が裂けても言えないけど。

「それで？今日は何で集合したの？」

翼が聞いた。

確かに,気になる。

みんなもうんうんと頷いて若武の方を,見ている。

注目を浴びて満足したのか,嬉しそうな顏をしている。

まったく,若武って単純なんだから。

「それはだな。俺は,夏休みにみんなで旅行をしたいと思っているんだ。」

えっ？事件じゃ無いの？・・・・・・。

あ,でも,面白いかも。

みんなで旅行なんて,初めてだし。

みんなも,表情が明るくなってる。

やっぱり,みんなも楽しみなんだ。

そう思うと,嬉しくなった。

「お,その顔は楽しみな顔だな。じゃあ,行けるんだろ。場所は,熱海だ。それで・・・・,

問題は交通手段なんだけど・・・・。」

そう言いながら,黒木君の方を見る。

黒木君は,フッと微笑み頷いた。

「 OK。知り合いにバスを頼んどくよ。」

それを聞いて若武はホッとした様な表情になった。

その後,解散した。

《次の日》

あ,忘れてたけど今日から夏休みか。

じゃあ,準備しとこうかな。

あ,水着買っとかないと。

去年のは,もう着れなくなってると思うからね。

これでも身長伸びたんだ,ウフッ。

水着屋さんに行った。

すると,なんとKZメンバーが揃ってたの！

それで,私声を掛けたの。

「ねえ,みんなも水着買いに来たの？」

そう聞くと,上杉君が。

「ああ,立花もか？」

聞かれたからもちろん答えた。

「うん。そうだよ。去年のはもう着られないから。」

それで,私一つ可笑しい事に気が付いた。

みんな揃っているって事は,連絡を取り合っていたって事でしょ？

でも私は連絡貰ってないよ。

私だけ無視されたって事？なんで？酷いっ！

思わず,睨んじゃった。

「ねえ,私だけ連絡貰ってないよ。どうして？！」

するとみんなは,顔を見合った。

小塚君が,小さな声でこう言った。

「だって・・・・・・。なんか,なんか・・・・。」

ん？ちょっと良く分からないなあ。

黒木君がちょっと笑った。

「じゃあさ。アーヤ,君は俺達に水着買いに行こうって連絡出来る？」

う～ん・・・・・。

ちょっと恥ずかしいかも。

「・・・・・。無理かも。」

黒木君は優しく頷いた。

「うん。そうだよね,同性同士なら言えるかもしれないけど,異性だと言いにくいよね。」

そっか・・・・・。それと同じか。