よんじゅーいち ページ10
No side
その後もfineは快進撃を続けた。
いくつものドリフェスに参加し、勝利を重ねた。
『………』
A は今日もいつものように栄養ドリンクを飲んでいた。
噴水に座って、ぼーっと空を眺めて。
『(足音……)』
?「A?」
『(……!)』
零「やっぱりAだな。久しぶりじゃねぇか、元気にしてたか?」
『(……れ、零?)』
零「少し痩せたか?あ、お前ユニットに入ったんだってな!」
『(……に、逃げなきゃ)』
零「どうした?」
『……ごめん』
そう言って校舎に入っていくAを黙って見送る零。
零「………」
その後に英智やつむぎと一悶着あったと知るのはこの3人のみだろう。
今日はまた一段と大きなドリフェスだ
英智は朝から落ち着かずずっとソワソワしていた。
英智「ついに最後だよ!物語は感動のフィナーレを迎えるんだ!」
『……そうだな』
英智「どうしたんだい?元気がないね?」
『……いや、大丈夫だ』
つむぎ「無理しなくていいですからね」
『……おう』
渉「おや?fineの皆さんごきげんよう!」
『……!』
渉「Aも久しぶりですねぇ…♪」
『……わ、渉…』
渉「……いつか心が戻って来ることを信じていますよ」
『………』
走って去っていくAを悲しそうに見つめる渉だが、すぐに英智とつむぎに向き直る。
渉「さぁ仮面を被りましょう!」
もちろんその戦いも当たり前のようにfineが制した。
これでfineの計画は大成功で終わったのだった。
英智「これで君たちとの契約も終わりだ。楽しかったよ、またね」
『……ああ』
『(どうしたらいいんだよ……)』
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