さんじゅーはち ページ6
英智「数週間前、初めて彼の歌声を聞いたのだけれど、とても素晴らしかった。僕はあの歌声が欲しいんだ。」
つむぎ「そうですか！ならいいですね！でも、問題児って聞きますし難しいのでは？」
英智「僕に任せて。」
この後、つむぎにも話をし、英智はガーデンテラスに向かった。
『夏目〜！』
夏目「Aにいさん！どうしたノ？」
『いや、特に用はないけど。いや、後輩を持つってこんな感じなんだな！』
夏目「頭を撫でないでよ、にいさん。」
『おれが仲良い後輩って、お前と晃牙しかいねぇの！』
夏目「どっちかと言うと、いつもは甘えてる方だよネ」
『そうなんだよ！零とか奏汰とかに会うと、いっつも甘えちゃうんだよな。』
夏目「そこがAにいさんの魅力だと思うヨ」
『ありがとな！あ、ごめん。引き止めちゃったな、それじゃ！』
夏目「大丈夫。またね。」
英智「君は、五奇人とも仲がいいんだね。」
『うげっ！英智……なんのようだよ。』
英智「ここまで嫌がられるとは悲しいよ。今日は話をしたくてね。」
『え〜じゃあ帰るぞ俺は！』
英智「僕に協力して欲しいんだ。」
『勝手に話進めんな！嫌だ！』
英智「いいのかな？君は、五奇人や月永くん、瀬名くんとも仲が良かったよね？彼らがどうなってもいいのかな？」
『っ！』
英智「出来ればすぐに返事が欲しいな。」
『…………わかった。協力するから、零たちには何も！』
英智「ありがとう。しないよ、まだね。」
『え、？』
英智「なんでもないよ。」
『(今、まだね。って言った？そんなわけないよな、うんない。)』
英智「(幸せだよ。Aくんが僕と一緒に歌ってくれるなんて！)」
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