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青峰と付き合ってから数日が経った休日、私は青峰の買い物の付き合いという名のデートに向かっていた。
(‥しかし、)
さすがに暑すぎない?梅雨だなんだと言われている中で、久しぶりに晴れたのだけれど。いや、デートだからそりゃ雨よりは晴れてる方がいいに決まってるんだけど。
青峰と会う前にメイク崩れちゃいそう、なんて思いながらいつも待ち合わせしている駅に着く。
ーーなんというか、彼、青峰はいつも。いつも、私より早く待ち合わせ場所にいるのだ。
毎日の朝も、青峰が先に来ているので待たせまいと10分前、15分前に来ても青峰がいるので、「何時に来てるの?」と聞いたことがある。しかし青峰は「さァな」と濁すだけで私は青峰より先に到着することを諦めたのだ。
「やっほ」
「行くか」
青峰の目が私の姿を捉えると、気怠げな、大きな体は寄りかかっていた壁から離れた。
「青峰と休日に会うの新鮮だね、なんだかんだ楽しみだったんだよ。私」
「そーかよ」
「青峰は?」
「あー?教えね」
くぁ、と大きな欠伸をかます青峰。‥そんなことより、青峰の私服が新鮮で思わず見入ってしまう。
私は昨日の夜から一人ファッションショーを繰り広げていたのだが、結果綺麗目なワンピースに落ち着いてしまったのだ。
しかし、いつもと違うのは。
制服の時には履けない厚底を履いてるせいか、いつもよりほんの少し、青峰の顔に近付いている。
(どこから見てもかっこいいなんて)
相当好きなんだな、私。と、一人で納得するのだった。
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hamo(プロフ) - 佐藤さん» 完結おめでとうございます!青峰くんはもちろん、若松くんとの距離感がすごく好きでした。次の作品も楽しみです…!素敵な作品をありがとうございました! (7月24日 17時) (レス) @page50 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - hamoさん» こちらこそありがとうございます! ここで完結ですが、またhamo様と出会えることを楽しみにしてます。またご友人様と覗きにきて頂ければと思います◎ (7月24日 14時) (レス) id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - えのさん» コメント、頂けて本当に励みになりました。ありがとうございました◎ (7月24日 14時) (レス) @page50 id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - 佐藤さん» うれしい返信をありがとうございます!新しく更新されたお話もめちゃくちゃよかったです…!お伝えしたい気持ちがたくさんあるのですが文字数が足りず泣 これからも追わせていただきます! (7月22日 23時) (レス) @page39 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - コメ返有難うございます!返信頂けると思わず、壁打ちのような感想を送ってしまいましたが、大丈夫でしたか? また興奮冷めやらずコメントしてしまうかもしれないので、ご迷惑でしたら弁えます;今日更新分も文字数が足りないほど最高でした!! (7月22日 23時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤 | 作成日時:2023年7月7日 22時