『元』 地味女の逆襲

逆襲4 私しか知らない事実 ページ5

「Time up !!」

手を叩く音とほぼ同時に聞こえた声で、みんなの視線が一斉に先生に向く。




「パートナーの情報をどれくらいゲットできたかな？間違ってもいいです。
恥ずかしがらずに大きな声で話しましょう！」





前の席の人達から始まって、私たちの出番になった。


「あ…ええと… ハー ネーム イズ A……」









緊張しているのか、しどろもどろで私の紹介をする黄瀬。

女子から歓声が聞こえるが、なぜこんな奴にキャアキャア言うのかわからない。






12年前、私をブスと言って笑い、クラスの標的にしたうちの1人だ。







まぁ、普段のこいつからは想像もつかないわね。

すらりと背が高く、人気モデルなだけあって整った顔だち。
おまけに運動神経抜群なんじゃモテるに決まってる。

それにこいつは営業スマイルが上手いから、十中八九みんなはこれに騙される。

かつて、学校で女の子をいじめていたなんて誰も思わないだろう。









黄瀬が私の紹介を終え、私の番になる。

私はさっき整理したメモを持ち、パートナー紹介に取りかかった。

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