逆襲14 彼女か…? ページ15
ただ今図書室で勉強中。
4月も終わりに近づいてるため、クラスはゴールデンウィークのカウントダウンをする人でいっぱいだ。
私はバイト以外これといった予定がない。
さつきや大我、和くん以外に友達と言える人がいないし、なにせ彼らは部活で忙しいだろうから。
(そういえばお腹空いたな………)
どれくらい時間経っただろう。スマホで時間を見ると、12時30分。お昼にはちょうどいい時間だ。
そろそろ帰ろうと思い、私は荷物をまとめる。
今日お昼なんだろう。
オムライスかな?それともキーマカレーかな?
私はそんなことを考えながら図書室を後にした。
まさかアイツに姿を見られてたとは知らずにーーーーーー。
実習の下調べで図書室に来ていた俺は、ふと黄瀬達から聞いた噂を思い出していた。
『学年に絶世の美女がいる』
聞いた話だと、彼女は英コミの水原Aという女らしい。
艶やかな黒髪と抜群のスタイルを持ち合わせ、
さらにあの女嫌いな黄瀬さえも見惚れるような美人だと言う。
しかも大学で有名な黄瀬に対してクールな振る舞いをしたとは、俺も実に興味深いのだよ。
黄瀬からそいつの特徴を聞き出したのだが……
『とにかくスタイル良くて、黒髪で美人だったらその子ッスよ!』
そんな奴は大勢いる。しかも大学となると人数も桁違い。探し出すなんて困難だというのがあいつはわからんのか、バカめ。
次に、紫原から聞いた情報を思い出す。
『その子ね〜今日青いトップスに黒のスキニーパンツだった〜』
人探しにはまだまだ不十分だが、黄瀬よりは数倍マシだ。
そういえば今日おは朝で気になる人に会えるかもと言ってたな。
もちろん、ラッキーアイテムは持っている。
今日会えなくとも同級生なのだからそのうち会えるだろう。
資料を棚に戻した、そのときだった。
「‼‼」
ふと、背後に人の気配を感じる。
はっとして振り向いたが、誰もいない。
俺の目に映ったのは、図書室の階段を降りる1人の女性だけだった。
………待てよ。
ほっそりとした身体にすらりと伸びた脚。
わずかに揺れる、艶やかな黒髪。
黒いスキニーパンツに映える、鮮やかな青いトップス。
ーーーー‼‼
俺の中で、バラバラだったパズルが繋がった。
間違いない。あいつだ。
今の俺は、今までにない愉しげな表情をしているだろう。
口角が上がるのを感じながら、眼鏡のブリッジを押し上げた。
「見つけたのだよ、水原Aーーーー」
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チャングム(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。そして大変失礼致しました。先程確認したところ、確かに蹴嫌いとなっていましたので直ちに訂正致します。 (2018年11月6日 0時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話に誤字がありました。「蹴嫌い」ではなく、「毛嫌い」です。 (2018年11月5日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
チャングム(プロフ) - カノンさん» そうだったんですね。ご迷惑をおかけしてしまいすみません。そうしたら、今のを削除して再度投稿し直すという形でもよろしいでしょうか。 (2018年6月3日 19時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - チャングムさん» 2の方に教えていただいたパスワードを入力しても見れませんでした。どうしたら、良いですか?教えて下さい。あ (2018年6月3日 12時) (レス) id: 15108fa6c0 (このIDを非表示/違反報告)
チャングム(プロフ) - カノンさん» パスワードはchangumです! (2018年5月5日 15時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チャングム | 作成日時:2017年5月31日 21時