ご ページ6
機械音が質素な部屋に響き渡り、モニターを確認すると、赤髪のあいつが目に入る。
俺が何も言わずにいると、いないと思ったのか少し焦ったような顔をしてもう1度インターホンを押す坂田は、ネタ動画のようで。
う「ふはっ、こいつおもろしれーwww」
ピッと会話ボタンをボタンを押し、入って。とだけ声をかけると、ガチャリと玄関の方から扉を開ける音が聞こえた。
さ「おらんのかと思ったわー」
う「顔すっげえおもろかったw」
さ「人の顔見て笑うなや!」
そう言いながら、まるで自分の家かのようにソファへと飛び込む坂田を横目に、コーヒーをいれる。
さ「…で、どーやったん!Aちゃんにあった感想は!」
さっきまで俺が抱えていたぬいぐるみを抱きしめながら、俺の隣に来てそういう坂田に勢いよく抱きついた。
う「聞いてよ坂田ぁ」
さ「ど、どうしたん」
バッと離れて、二人分のコーヒーを机に置いてから、落ち着いて話せるようにゆっくり話す
ゆっくり、細かく。
さ「あー、つまりは彼氏みたいなやつがいたから嫉妬したってこと?」
まあいつもこんな風にいっぱい話しても最終的には簡単にまとめられるのだけれど。
なるほどなあ。なんて首を傾げて一生懸命考えてくれる坂田には申し訳ないけど、もうやることは決まってる。
う「なあ坂田。お前に手伝ってほしいことあるんだけど」
さ「んー?なに?」
う「…その名も…ナンパ作戦!!」
そういった瞬間、あからさまに嫌そうな顔をする坂田に、お願い!と手を合わせれば、しょうがないなあ。と許してくれる。
坂田が押しに弱いのは昔から知っているから断らないことは知っていた。
さ「で、なにをすればいいん」
う「俺がナンパするからお前は、俺のことベタベタに褒めろ」
さ「……………ん?あっ、えっ、うらさんがナンパするん?」
う「当たり前だろ。
なんでお前がナンパするんだよ、それでAがお前に惚れたらどうすんだよ」
ナンパする人は、自分に自信があるからで。
人は自信がある人には惹かれると聞いたことがある。
それにプラス、相手を口説けばもう彼女も俺にベタ惚れだわ。と謎の自信を掲げて、坂田に、よろしくな。と声をかけた。
さ「正直、好きになってもらえるとは思わんけどなあ」
う「ばーか、見とけよ。惚れるから」
明日が楽しみだ。
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タシア松(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございますー!その後の話ですか、考えたことあまりなかったです。もしいい話が思いついたらその後の話を書こうと思います!わざわざコメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2022年1月7日 0時) (レス) id: b0276be98a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年12月20日 22時) (レス) @page21 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 私も少し寂しい気持ちもあります、、。応援ありがとうございます!! (2020年9月30日 23時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - タシア松さん» なんか…寂しいwwwwこれからも、応援してます!!!! (2020年9月30日 20時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乃々夏さん» 乃々夏さん!コメントなど本当にありがとうございます、、!楽しんでもらえたなら何よりです。ありがとうございます (2020年9月30日 7時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タシア松 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=5ee9fa7f2a7bd06bef7dcb77652f9a37...
作成日時:2020年4月11日 21時