センナイ×ノ×センタク ページ4
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ブワッと勢いよく生暖かい風が頬をかすめると、船の頭上を飛んでいた鳥たちが一斉に向こう岸に渡っていくのが見える。
船長の問いかけに、少年が何かを答えるとそれを聞いた船長は思慮深い様子で感慨にふけったと思うと、少年を呼び寄せ船内に足を早めた。
すると、近くにいた私の姿を見つけて、少年が駆け寄り口を開いた。
「またおっきな嵐がくるけど、おねーさん大丈夫？」
「……ど、どうだろう」
と、頭をかいてみるも正直絶対無理だった。
もうあんな体験をしたくないし、すっかり忘れていたがここが一体どこなのか、それすらもわからない状態なのだから。
どうしたらいいのか悩む私に、少年の隣にいた船長が私を一瞥した。
「今からアナウンスするが、救命ボートを出す。命が惜しいならそれで引き返すことだな、お嬢さん」
確かに。
それが今私がとるべき一番の選択かもしれない。
もうあんな死にかけレベルの船酔いは御免だし、一旦近くの島に行って状況を整理する方が安全だろうな……
一目散に船から降り、救命ボートを漕いで行く他の人たちを横目に見ながら私はまだ悩んでいた。
何故悩んでいるのか、それを明確に説明することは今の私には難しく、強いて言うならばそれは何かの「予感」だった。
普段の私なら、今の彼らのように一目散に救命ボートに乗り次いだだろうが、何か、今は……
はたと、力強い真っ直ぐな視線を感じ、俯いていた顔を上げる。
「君ならきっと大丈夫だよ」
────────あぁ、そうか。
少年のその一言で私は船に残ることを決意した。
先程の嵐の話と同様に、私は一瞬で彼の言葉に納得してしまったのだ。
．
操縦室に連れて来られた私は、
強い瞳をした少年、ハンモックに腰掛けていた綺麗な顔立ちの青年、そして大雑把そうなサングラスの男性と船長の前に立っていた。
「今年はこの4人だけか、名を聞こう」
船長がそう告げると、私の隣に立っていた少年が元気よく手を上げて口を開く。
「オレはゴン！」
「私の名はクラピカ」
「オレはレオリオという者だ」
少年の言葉を皮切りに、私以外の2人が順序よく答えていった。
あの少年がゴン、ハンモックの青年はクラピカ、大雑把そうな男性がレオリオ。
なかなか珍しい名前だな……海外の人か？
3人の名前を聞いて、ますますここがどこなのかわからなくなってしまった私に、船長が口を開く。
「アンタは」
「あっ…！えっとAです」
「A？変わった名前だな」
ん？もしかして……
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実珠 - あぴさん» はい！！とても楽しみです！！あーキルア格好いいなぁー！！！自粛明けで大変かと思いますが是非更新頑張って下さい、応援してますよ！ (2020年6月8日 22時) (
レス) id: 455069b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - 実珠さん» お久しぶりです〜今回もコメントありがとうございます^-^ 自粛明けて忙しくなりましたしね〜これから本格的にハンター試験も始まりますので、また読んでいただければ嬉しいです！ (2020年6月8日 14時) (レス) id: 672d662638 (このIDを非表示/違反報告)
実珠 - あぴさん» お久しぶりです！学校行ってて中々見えませんでした…まとめて読んだんですけど久しぶりだからか余計に面白く感じました！やばい！面白い！！これからも応援してます！ (2020年6月7日 19時) (レス) id: 455069b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
あぴ(プロフ) - 璞さん» 初めまして、コメントありがとうございます！読んでいただき嬉しいです(^^)大変お待たせしました！私自身もやっと始まる〜！という感じです笑 全員キャラがいいんですよね……わかってくれる方がいて嬉しい…絵も褒めていただきありがとうございます、更新頑張ります^-^ (2020年6月5日 13時) (レス) id: 672d662638 (このIDを非表示/違反報告)
璞(プロフ) - あぴさんがみんな好きっていうのとってもわかります！！^ ^ 中でもアダルトリオはとっても素敵だと自分も思いました！、話は戻るのですが、、絵もとても素敵で本当に更新楽しみです、無理しないように頑張ってください（？）応援してます！！^ - ^ (2020年6月5日 0時) (レス) id: e8c51eabaf (このIDを非表示/違反報告)
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