姉を潰すために夢ノ咲行ったら姉が逆ハー築いてた件について。

#００８ ページ10

ひ「じゃあまたねっ！」




「ば、バイバイ……」








……疲れた。








あの後、ゆうたくんが可愛い！とかたまにこうやってクラス入れ替わって授業受けるんだよねーとか部活どうするの？とか。









もうとにかく色んな話を一方的にした後、満足げに帰っていったひなたくん。









…結局何がしたかったんだろう。









弟くんへの愛を語られても、生憎こっちは兄弟愛というものがないものでしてね。









話しかけてくれた彼には申し訳ないけどちょっとその気持ちは分かんない。









見ればもうすぐ休み時間も終わるみたいだし寝よっかなぁ……









•









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「………て……きて、起きて！」








「のわっ！？」




何か変な声でた………







はぁ、と思い顔を上げると教室がオレンジ色に染まっている。









「え、もうそんな時間……」







「すごい寝てたからね……」









「え、」









ふと声がして横を見るとまたオレンジ頭のヘッドホンくん。









さっきの子かと思ったけど、ひなたくんはここまで静かな人じゃない。








と、なれば。






「えーと、君がゆうたくん？」







ゆ「うん、そう。あ、もしかしてアニキから話聞いた？」






「はい、そりゃもう沢山。愛を語ってましたよ」






ゆ「うわあ………アニキ許さない」









眉をひそめて呟くゆうたくん。









「ひなたくん嫌いなんだ？」



ゆ「嫌い……といえば嫌いかな。よく、分かんない」









「そっか……あ」








そうだ、と思い出す。








こうやって人と話していると忘れるけど、ここに来た本来の目的___





「高村真理……ってさ、何組か知ってる？」









ゆ「先輩なら確か、2-Aだったけど…」



「ほんと？ありがと」









そう言うと、役に立てて良かったと笑顔なゆうたくん。









ゆ「あ、でももし行くなら明日の方が良いよ。今日はもう帰らないといけないし。」









「んー、そっか。ありがと」









じゃあね、と手を振った。









こんな平和が続くのも、きっとあと数日___

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