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ジェシー「荒れた市場、不審な動き、「裏切り者」に加えてお役人様。…あまりにも出来すぎてると思わない？」
少しだけ鎌をかけるように、されど少しジョークを言うようなおふざけを交えてジェシーは幹部の顔を覗き見る。
「確かにな。これが偶然ならアカデミー賞総舐めだ」
ジェシー「HA!」
「…で、協力の申し付けか？」
こちらの考えはお見通しなのだろうか。幹部はあくまでも信頼しているような言い回しでジェシーに問うた。
こちらが疑っている、というのはあくまでも思っていないフリをしながら、ジェシーは「さっすが！」と返す。
「いいだろう。だが1つだけ、確認させてくれ」
されど、幹部こそ思っている事は一緒だろう。
ましてや向こうは首領の右腕でもあるのだ。全面的にこちらを信じている、なんて野暮な真似をしているとは到底思えない。
ジェシー「俺たちは「裏切り者」とかいうチープな存在じゃないよ？」
ほらやっぱり。内心で「BINGO!」と呟きながら、ジェシーは先手を打つように言葉を零す。
「もしその言葉が偽りなら、分かった瞬間に全面抗争だ」
ジェシー「OK!でもその台詞、そっくりそのまま返すからね」
クスクス笑いながら、ジェシーはウイスキーのグラスを煽った。
隣の席では田中がバーテンダーに絡みながら首領に意気揚々と話していた。
…あぁ、これは残念ながら完全に酔っぱらうコースだろう。
「おい、あのクズあいつ今日何杯飲んでんだ」
ジェシー「テキーラショットで10はやってた」
「止めろよ…」
幹部が呆れたように溜息を吐く。
ジェシー「でも俺は15やったよ」
「お前とクズじゃちげぇだろうが」
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ゆづ - 待ってました！本当に好きです！これからも頑張ってください！てか、このシリーズで文庫版が欲しいです！そのくらい好きです！(もし辞めることにしても、消さないでくださいね)いつも元気をもらってます。ありがとうございます (2020年8月26日 14時) (
レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月22日 15時
