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次目を覚ました時には、甘い匂いと比較的新しい天井が見えた。
これはファンタジーお決まりの転生案件か？と思ったが、直後に聞こえて来た銃声爆発音エトセトラで残念ながら自分がまだ生きていた事を察する。
…ん？生きてる？
「あ、起きちゃった」
ふとこちらを覗き込んできた金髪のクラシカルな服装に身を包んだ中性的な青年が、資料片手に「えーと、松村北斗くん」と自分の名前を呼ぶ。
松村「え、何で俺の名前…」
「え？さっき情報屋に教えてもらったの。何かちょっと有名人になってたよ、おめでと」
何故だろう。あまり嬉しくない。
京本「俺、京本大我っていうの。あ、君さぁ、ちょっと痩せた方がいいと思うよ。ここまで運ぶのめちゃくちゃ疲れたんだから。途中慎太郎がいなかったら俺まで死んでたよ」
松村「あ、あの、」
京本「何？」
松村「…ひょっとして、助けてくれたんですか…」
てっきり人体解剖でもされるのかと思っていたが、どうやら怪我の手当てをしてくれているらしい京本と名乗った人物は、物凄く人当たりのよさそうな笑顔を浮かべて
京本「ひょっとしなくても助けてあげた」
と一言。
松村「あ、あの、ありがとう…ございます…本当何てお礼を言ったらいいか…」
京本「ねぇ」
松村「は、はい！」
キリっとした目線がこちらに向けられる。
京本「帰る場所、ないんでしょ？じゃあここでお手伝いしてよ。匿ってあげるから」
松村「はいっ…え、は？え、そんな…」
とんでもない見返りを予測していた松村の耳に入ったのは何だかいかにも平和そうな言葉。
京本「いいのいいの、君、面白そうだしね」
松村「あ、ありがとうございます…？あの、ちなみに仕事って…？」
京本「ん？紅茶屋」
松村「紅茶屋…」
あまりのミスマッチ具合に、自分はもう死んでここが天国か何かかと錯覚したが、どうもその割には外からの銃声が明らかに現実味を帯びている。
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ゆづ - 待ってました！本当に好きです！これからも頑張ってください！てか、このシリーズで文庫版が欲しいです！そのくらい好きです！(もし辞めることにしても、消さないでくださいね)いつも元気をもらってます。ありがとうございます (2020年8月26日 14時) (
レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月22日 15時
