大神晃牙『オオカミさん』(砂糖少なめ) ページ10
夢主が気弱でおどおどしてます。そういうのが嫌いだとかイライラする方は飛ばしてくださいね
夢主side
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私の隣の席の男子は、オオカミです。
いや、ほんとに狼じゃなくて、オオカミみたいってこと。名前もオオカミみたいな名前だし。
そしてなにより、
「っあ、あの、大神、くん」
晃牙「あぁん?なんだよ」
「っ!いや、あの、せんせ、先生に、数学のノート集めるようにって、言われたから、その、」
言葉遣いが荒々しくて、怖いんです。
私の机にあるクラスみんなの分のノートに視線を向けると、大神くんもそちらを見て言葉を漏らした。
晃牙「ああ。ちょっと待ってろ」
「あっ、えっと、うん」
失礼だけど、案外普通に話してくれてることに安心していたので、こちらにノートを差し出しながら大神くんが放った「テメーそれ1人で運ぶのか?」という言葉に反応するのが遅れた。
「えっ?あっ、う、うん、そうだね、そうなるね」
ノートの山はだいぶ大きいけれど大丈夫だろう。多分。
そんなことを思っていると大神くんが急に立ち上がり、私はびくりと肩を跳ねさせた。急なことにどきどきしていると、大神くんは私の机に近づきノートの半分以上を持ち上げたのだ。
え?
「お、大神くん?」
晃牙「職員室か?」
「えっ、あ、え?う、うん」
言い終えるとほぼ同時に歩きだした大神くんを、残ったノートを持ち追いかける。
横で歩くオオカミさんは意外と良い人なのかもしれない。私よりも大きい歩幅の彼をチラチラ横目で見ながらそう思った。
「お、大神、くんっ!」
晃牙「あ?」
「えと、_____あり、が、とう!」
ノートを運ぶのを手伝ってくれたのも。私の言葉を待っててくれたのも。
笑顔でちゃんと、言えたんじゃないかな。
晃牙「···おう。テメー、その方が良いぞ」
「······その方、って」
すれ違いざまにわしゃ、と頭を撫でられ言葉は止まってしまった。
頭の中をぐるぐる回る大神くんの笑顔。そして触れられた時のどきどき。
·
·
「······全然、オオカミなんかじゃないじゃん···!」
顔が熱いのは人とたくさん話したから···じゃ、ないよね。
*
葵ひなた『いつもと違う匂い』(砂糖)→←〃 『言えるわけない2』
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理音(プロフ) - ☆アスカ☆さん» こんばんは!お返事遅れて申し訳ありません。了解しました!遅くなるとは思いますがそれでも良ければ書かせていただきます、ありがとうございます。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: 8e86f2162d (このIDを非表示/違反報告)
☆アスカ☆(プロフ) - こんばんは(^-^)/リクエストします。レオ君相手で内容はおまかせで涙多めと砂糖多めの二種類お願いしますm(._.)m (2019年11月12日 19時) (レス) id: bf7dd3bfe3 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - ヒナコさん» ありがとうございます!!実はコメント頂いた日にヒナコさんの有り難い言葉を見まして、天満光くんのお話を書きました。大好きだとずっと読んでると言ってくださり、そして長らく更新していなかったにもかかわらずコメントしてくださりありがとうございます! (2018年12月14日 22時) (レス) id: 8e86f2162d (このIDを非表示/違反報告)
ヒナコ(プロフ) - 今でもこの短編集大好きでずっと読んでます! (2018年12月9日 16時) (レス) id: 2c23b98d04 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - イカさん» えええめちゃくちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!!書きたいなと思っているキャラがいるのですがその人のストーリーをあまり読んでいないのでとても遅くなると思います。あまりに遅くなる場合は他のキャラで書きますので気長にお待ちいただければ嬉しいです! (2018年5月31日 18時) (レス) id: d0426cb47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理音 | 作成日時:2016年10月30日 21時