【あんスタ】ようこそ、夢ノ咲ホストクラブへ。 (ページ4)

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3 廻る歯車ページ4

A「.....はぁ」

不安で心が潰されてしまいそうだった私は気分転換に散歩する事にした。

こんな事をするのは一体誰なんだろう。

警備の人達でさえ捕まえられないなんて相手はとんでもない腕の持ち主なんだろう。

この不安はいつ解消されるの。

友達を....返してよ...。

あれこれ考えていた私は完全に周りが見えてなくて誰かにぶつかってしまった。

ドンッ

A「あ、ごめんなさい！！」

？「うむ。こちらこそすまない！！」

ぶつかった人はどうやら男の人のようで。

向こうも謝ってきた善意のある人だ。

でも。

なんだか不思議な雰囲気でさっきから違和感を感じている私は一刻も早く此処から立ち去りたかった。

A「...あの、本当にすみませんでした。では、私はこれで」

？「待て。」

A「...え」

帰ろうとしたのに腕を掴まれてしまった。

なんでこんな時に限ってなの。

？「お前は独りか…？」

そうしたら目の前のこの...フードを被った人は変な事を聞いてきた。

この質問は今の私を動かすには十分過ぎた。

A「...親はいます。けど...友達は皆...居なくなった...。全員じゃないですけどね」

今の私はちゃんと返せているだろうか。

？「そうか...。独りは寂しいだろう？この俺が寂しくないようにしてあげよう…！！また今度お前を迎えに行く！さらばだ...☆」

そう言って愉快に☆を飛ばす口調で彼は消えていった。

...迎えに来るってどういう事...？

確かに寂しいけど…生憎私は友達が数人居なくなったぐらいでお豆腐メンタルにはならない。

...助けてくれるのかな？

そんな期待が僅かに私の頭の中に横切った。