▼ fireworks_花火 ページ12
はぁぁ〜〜……
ぼくは今とっーーても不機嫌だね。
日和「んーーーーーーーーーっ」
雛ちゃん不足。
もう充電足りないよ、おひいさん死んじゃうよ。
今すぐ雛ちゃんをぎゅーって抱きしめたい…うぅ…。
漣「おひいさ〜ん、そろそろ行きますよぉ〜。ほら立って」
日和「ジュンくん！ぼくはこの撮影が終わったら行く場所があるから荷物はまとめてホテルまで運んでね！」
漣「あ〜はいはい。その代わり、そのしかめっ面撮影前に切り替えてくださいねぇ。眉にしわ寄り過ぎて今から撮影するような顔じゃないっすよぉ〜」
撮影は一発OK。
まあ、ぼくのことだから当たり前だね。
どんなに不機嫌だろうとお仕事の手は抜かないねっ。
漣「おひいさん、用事があるのは分かりますけどもうちょっと落ち着いて身支度してくれませんかねぇ〜。急ぎ過ぎてジャケット逆っすよぉ、まったく…」
スタッフ「あっ！巴くん！漣くん！ちょっとちょっと渡したいものがあるんだ」
日和「ん…花火大会観覧特別チケット？」
漣「プレミアムシートって、これ毎年500倍くらいの応募がある超人気の席っすよね」
スタッフ「そうそう！実はうちの社長がEveの2人にはいつもお世話になってるからプレゼントしてほしいってね！今年もかなりの応募があったみたいだけどうちの関連企業の主催ということもあって特別に…ね」
ふーん…そんな超人気席をぼくらにくれるなんて太っ腹な社長さんだね。
漣「おひいさん」
日和「なーに？ジュンくん！」
漣「俺土曜日用事あるんで、おひいさ…
日和「ジュンくん！ありがとう！！ジュンくんならそう言ってくれると信じてたよ！感謝の気持ちとしておひいさんの荷物持ち券をあげるね！」
漣「全然感謝してると思えない被り具合でしたけどねぇ…。あと、そんなクソみたいな券いらないんで嫌がらせNG券にしてくれませんかねぇ」
日和「ジュンくん素直じゃないね！ぼくからの嫌がらせが無かったら寂しくて泣きついてくる姿が目に浮かぶね！」
漣「はぁ、それ以上言ったら券取り上げますからねぇ」
日和「それはだめだね！ありがとう、ジュンくん♪」
土曜日はオフだし丁度いいねっ
雛ちゃんとのデートの予定もできて今日はとっても良い日和…♪
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作者名：いつき | 作成日時：2020年5月3日 23時
