E組にやって来たのは……

もう1人の転入生。 ページ35

「転入生、今日来るんでしょ？」

「はい」

「何だっけ……堀部、糸成君？」

「知ってるの？」

「理事長に聞いたわ。今日来る転入生、って」

「あ、そっかー」

「ま､今日が初対面だけどさ」

「どんな子だろうね!?」

「流石に2回連続コンピューターはねーだろうしなー」

「律､何か知らない?」

『彼は近接攻撃を得意としていて……私の性能が彼に劣っていたため時期をずらすことに』

「ふーん……律に勝る暗殺者かぁ……」

まあ殺せれば問題はない。し、100億を誰がてにしようと知ったこっちゃないし。暗殺がどんなのかお手並み拝見かな。


と、思ってたけど。

「兄弟、ねえ」

関わりたくないなあ。常識無さそうだし。

「迅速で簡潔な対応お願いしますねせんせー」

「おや。貴女から直接的な要求とは珍しいですねえ」

「副会長としての報告義務もありますし、個人的にも迅速な解決に越したことはないと思いまして」

「あんだけつまんないって愚痴ってたのに？」

「黙ってバカルマ」

「こっちの兄妹は仲良いわね」

「良くない」

せんせーへの暗殺方法にはさすがに度肝を抜かれたけどさぁ……せんせーカミングアウトの内容が薄いよ！そんなの理事長経由で知ってるし！てかみんな『人工的に作られた』ことには驚いてないし！事情とか諸々話しとかないとあの子が暴走するってば……

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