E組にやって来たのは……

ここが、私の居場所。 ページ19

Aside

はぁ〜、昨日のスイーツ美味しかった〜、あ、今度はあの店も行きたいなー、なんて考えながら登校する。今日は、生徒会の事などもあって朝早くから本校舎に呼び出された。ちょっとめんどくさいと思いながらも、学秀と久々に会えるという嬉しいイベントもあるので素直に出向く。……とか思ってる間に着いた。

コンコン

「赤羽です。お呼び出しの件で来ました」

『どうぞ』

ガチャ

「失礼します。」

「ああ、待っていましたよ。大変でしょうがE組の監視名目の仕事の他にも、基本的な書類仕事もお願いします。それから、一応の報告をお願いします」

「はい。存じているでしょうが、兄、赤羽カルマが停学開け早々超生物の触手を1本破壊。暗殺成功には遠く及ばず。そこからは大した問題行動を起こす生徒もいません。…ただ、理事長先生の目指す教育理念にかなうかと言われれば、微妙なところですね。」

「ありがとう。…引き続き、暗殺と同時に監視もお願いします。当初に説明した通り、時にはA組にも戻ってきてください。生徒達の士気に大きな影響がありますから。」

「はい、それでは私はこれから生徒会室でギリギリまで仕事をさせてもらうので。失礼します。」

「はい。」

ガチャ

ー生徒会室

「あれ、学秀、来てたんだ？」

「君が仕事をすると言ったんだろう」

「んー、そういえば言ったかも」

「早く仕事終わらせて休め。疲れてるだろう」

「それはお互い様でしょ。てか、学秀がいたら仕事なんてすぐ終わるでしょ、完璧超人め」

「君も仕事は早いだろう」

「ま、ね」

5分後

「終わったぁ〜…私しばらく寝る〜…」

「君寝入ったら1時間は起きないだろう、時間、大丈夫なのか？」

「お兄ちゃんに連絡入れとく…から鍵は置いてって。学秀は時間になったら授業行っていいよ、私も今日はA組で過ごす。」

「授業時間近くなったら起こす。一緒に行くぞ」

「ほんと？ありがと、大好き〜」

よし、お兄ちゃんに連絡入れといたし、寝よう、う…ん…zzz

『…きろ……そろそろ起きろ。HR始まるぞ』

はっ……

「おはよ、学秀。…ホントに待っててくれたんだ」

「嘘だと思ったか？」

「ううん。でもなんか…愛を感じるなぁ…って」

「愛って…」

いつの間にか瀬尾とか荒木とかの五英傑も来てたんだ、びっくりー

「行くぞ、そろそろ」

「は〜い」

バッグを持って、生徒会室を出る。私は、椚ヶ丘中学園副生徒会長 赤羽A。それは、変わらない、私の居場所。

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