岸境の守り人【地縛少年花子くん】 (ページ16)

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守り人１３ページ16

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えっと…寧々、何て言った？

寧々「ホワイトインフェルノ。前に飼ってたハムスターよ。」

花子「名前やべー。」

うん、ほんとにね。

“白い地獄”または“白い不可抗力”だなんて…ハムスターにつける名前じゃない。

シュウ「この女の使い魔じゃなくてよかったぜ。」

うん、そうかもね。寧々の使い魔だったらなんて名前にされてたか…

寧々「何よ！ネーミングセンスが悪いとでもいうの！？」

え、否定できないよね…？

その意味を込めた視線を送ると、寧々は咳払いを一つした。

寧々「さっきは怖かったけど、花子さんとあすかとシュウくんが助けてくれたから。

こないだの人魚の時も…ありがとう。

私、トイレ掃除はあんまり好きになれないけど、ちゃんと感謝してるんだよ。」

いや、トイレ掃除好きになる女子いないから。

中学入って急に増える、トイレに集まる女子はいても、掃除はしないから。

寧々「あ、もしかして、これが花子さんとあすかの言ってた“仕事”？」

花子「本当はもっと後に頼むつもりだったんだけどね。」

寧々「やっぱり！ってことは、もうトイレ掃除は卒業…((花子「それはダメー」なぁんだ…。」

花子「あとちょっとだからさ。…でも、そんなにイヤ？」

『トイレ掃除好きな女の子なんていないよ…。』

花子「ざーんねん。

俺は楽しみにしてるんだけどな。」

そういうと、七番様は屋上の手すりに寄りかかり、

花子「放課後誰かと一緒に何かしたり、どーでもいい話したり、そーゆートモダチっぽいの…

なんだろ。懐かしい。」

と言った。その目は、昔を懐かしむ目で、なんだかとても切なく見えた。

寧々も何か感じ取ったのか、七番様の近くに行き、

寧々「“花子くん”って呼ぶね。その方が…トモダチっぽいでしょ？」

と言った。

『じゃあ私も。』

そういうと、花子くんは

へにゃ

と笑った。その笑顔が可愛すぎて、天使だった←

花子「どんな噂流すか決めた？」

寧々「うん！」

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「またなんか失くしたの？」

「最近多くない？ようせいさんだったらアンタ殺されちゃったりして。」

＿不可解な失せモノが続く時、それは“ようせいさん”の仕業かもしれません。

＿ようせいさんの姿を見てしまったが最後。命まで盗られてしまうとか…

でも

寧々「ようせいさんの被害に遭った時は持ち歩くといいらしいよ。

そうすれば殺されないし失くし物も止まるって。」ﾆｺ