守り人１２ ページ15
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二人に遊ばれてるシュウを見てると、寧々の頭にナニカが降ってきた。
寧々「いたっ…何これ…うさぎ？」
うん、たしかにうさぎっぽいけど違うね。
私と七番様とシュウでこの子達をずらっと並べた。
花子「彼らは勿怪。現在の名は“ようせいさん”。
古くからヒトの傍に居て、小さな盗みやいたずらをしてる怪異だよ。」
寧々「さっきと随分形が違うのね。」
『勿怪は弱くて臆病な怪異だからね。何かを攻撃する時はああやって大勢で集まって変化するの。
だからこそ本来人を襲うような攻撃的な怪異じゃないし、私の前の学校の勿怪は安全だった。』
ほんと、なんで勿怪が人を襲ってるのさ…
まぁ、それを解明するのが岸守家の仕事なんだけどさ。
勿怪「われらもころしはしたくなかった。しかしわれらの“はなし”はかわってしまったのです。」
勿怪「やむなし。やむなし。」
寧々「はなし？」
花子「噂のことだよ。大抵の怪異は噂に逆らえないんだ。
噂と違う行動をする怪異はいずれこの此岸から消えちゃうからね。」
寧々「消える…。」
寧々はこの話を聞いて何を思ってるのかな。
こんなこと普通の人間(だった)寧々に頼むのは悪いけど…
『ねぇ、寧々。勿怪の噂を変えてあげてくれないかな。』
私ももちろんやるけど、人数は多い方がいいんだ。
それに、転校してきたばっかの私が言っても、誰も信じてはくれないと思うの。
花子「俺はこの学園の七不思議。学園に存在する全ての怪異を監督し、ヒトと怪異の関係を正しく保つ義務がある。
殺しをするようなキケンな怪異はここに置いておけない。排除するしかない。
でも人間のヤシロなら、噂を変えてこいつらを助けられるんだ。」
勿怪「たのむ。さっきはわるかった。」
勿怪「われらなんびゃくねんもここでゆかいにくらしてきた。」
勿怪「これからもここにいたい。」
勿怪は目に涙を浮かべて、私達を上目づかいで見る。
何この子達可愛すぎるんですけど。
前の学校の勿怪ももちろん可愛かったけどね！
『頼んでおいてなんだけど、寧々は殺されかけたんだ。イヤなら無理には…((寧々「いいよ！」』
寧々「噂、変えてあげる！」
さすがにこんなこと頼むのは失礼すぎたかな、と思っていたら、寧々が引き受けてくれた。
ほんとに優しいな、寧々は。
寧々「もっけちゃん達見てると思い出すんだ。
ホワイトインフェルノのこと…。」
・・・・ん？？？
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アズサ - 続き待ってます (2018年11月18日 22時) (
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作者名：哀良 | 作成日時：2018年11月18日 22時
