岸境の守り人【地縛少年花子くん】 (ページ14)

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守り人１１ページ14

(夢主side)

寧々「花子さん、あすか、ありがとう…。」

寧々が走って行った後、慌てて追いかけた私は、何か嫌な予感がしたから七番様を呼びに行った。

それで一緒に寧々の方に向かったら、怪異に襲われそうになっているところで、間一髪で助けることができた。

ふぅ、危なかった…

ほんとに焦った。もし間に合わなかったらなんて、考えたくもない。

せっかくできた友達なんだ。何があっても絶対に助けてやる。

私がそう決意をしていると、寧々の視線は私の足元に移った。

寧々「…ところで、その子は？」

寧々は、私の足元の猫を指差して言う。

『この子は、私の使い魔みたいなものだよ。シュウっていうの。』

私の使い魔、シュウ。黒猫の姿をしてる。猫又の妖怪みたいな。

でも、普通の猫又とはちょっと違う。

不思議な妖力を持つのは同じ。だからさっきのも倒せた。

人の言葉を理解できるのも同じ。てかむしろ話せる。

でも、人を襲うことはない。そうしつけられてるから。

そして、この子が他の猫又と圧倒的に違うところは、“ヒトに化けられる”ところ。

ヒトの姿になると、高校生くらいの男子になる。(シュウはオスだよ)

その状態だと当然ヒトと同じことができるようになる。

ぶっちゃけヒト型の方が楽なんだけど、本人的には猫型の方が動きやすくて好きらしい。

で、こういう特別な子を岸守家は使い魔として、小さい頃から一緒に生活させるの。

だから、この子と私は生まれた時からずっと一緒。

っていう説明を寧々と七番様にした。

七番様もシュウのことは知ってるはずだけど、詳しい説明をしたのは初めてかな。

花子「ヒト型！！」

寧々「凄い…！」

二人はシュウに凄く興味を持ったらしく、囲んでシュウをつついたり抱っこしたりしてる。

あの、寧々チャン…？一応ヒトになると高校生男子なのよ…？

てか、寧々に抱っこされてるシュウを見て羨ましそうにしてる七番様はなんなの…

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化け猫ではなく、あくまで猫又の類です。

化け猫の成り立ちは「人の恨み」がかたちとなって現れたものや、残忍な殺され方をした猫が恨みを持って化けたという話が一般的です。
一方で猫又は、長い年月を生きた猫が変化し、不思議な力を持つようになったという説があります。