6章瓶底眼鏡 7話 ページ13
オレは“快楽”のノア。
…今の、この姿が証明している。
汽車の中での姿とは違う、褐色の肌に額には十字架の聖痕が7つ。
そして金色の瞳を持っていて勿論、あの時の眼鏡は外しているし、前髪を上げて来ている服もあのボロボロな服ではなく、高級なワイシャツにジャケット。
そして、シルクハットを被っている。
…まぁ、この服は千年公の好みなのだろうが、自分自身気に入っている。
オレの能力はこの世の万物に、対して自由に｢選択｣できるというもの。
触れたいと思えば空気にも触れることができるし、逆に壁を通り抜けることだってできる。
だから、いつもなら、あの汽車でのハプニングも回避できるはずだった。
普通だったらぶつからずに済んだし、服も汚れなかったはずなのだ。
しかし、触れたいと思っていなかったのに、ぶつかり、服を汚した…
例えば、イノセンスはこの世の万物でないため、通り抜けることが出来ずに今日のようなことが起こる。
イノセンスとノアは対局の存在。
だからもしアイツがイノセンスなのならば、ノアの俺は気配ではっきりと気づくはずだ。
しかし、ぶつかってもイノセンスの感じはしなかった。
かと言って、ノアでもない。
…アイツは一体何者なんだ？
未だ手に持っていた、汽車で貰ったマントへ目線を移す。
…このマント、どっかで見たことある気がすんだよな。
｢それ、教団のマントでしょ？｣
いつからなのか。
レロと遊んでいると思っていたロードがオレのすぐ側へ寄ってマントへ顔を近づける。
｢教団…？
…あぁ、思い出した｣
エクソシストと行動を一緒にしているヤツらがいつも着ている、あのマントか。
…ってことは、アイツは教団側の人間か。
…教団がなにか企んでるのか。
もしくは本当にアイツはこの世界の異分子なのか。
｢何、無い頭で考えてるの？｣
ひゃはははっと笑うロード。
…コイツ、完全に俺のことバカにしてるだろ←
ロードは未だ笑いながら、言う。
｢ほらほら、千年公が呼んでるよ。
早く行こう｣
｢…はいはい｣
俺はロードの相変わらずなテンションに半ば呆れながらも、千年公のいる場所へ一歩踏み出した。
〜？？？side終了〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水風ルカ(プロフ) - はじめまして。お忙しいとは思いますが、次の更新待ってますね(*´▽｀*) (2017年3月25日 21時) (
レス) id: ac47d3825e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 樹乃さん» リプありがとうございます！恋愛要素！！ついに来ますか！楽しみです♪え、ええ！？読んでくださってるんですか！？とても嬉しいです！お互い頑張りましょーう！！ (2016年11月3日 17時) (レス) id: a317f5304b (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - 葉月さん» コメントありがとうございます！いつも夢主ちゃんの心境を文章で表現するのに苦戦しているのでそう言っていただけて嬉しいです！徐々に恋愛要素も入れようと思います！葉月様の書く小説の神田様がとてもカッコいいので、私の方こそ応援してます^^* (2016年11月3日 16時) (レス) id: 4de05ab2b2 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - コメント失礼します！樹乃さんの文章とても好きです！これから夢主と神田様がどのような関係になっていくか楽しみです！更新頑張って下さい！！応援してます！ (2016年11月3日 11時) (レス) id: a317f5304b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：樹乃 | 作成日時：2016年10月29日 16時
