look for you2 【D.gray-man】

6章瓶底眼鏡 6話 ページ12

｢あれ、ティッキー。
今日はいつもよりゴキゲンだね｣


肩くらいの短いツンツンとした髪の毛にフリルのついた洋服。

手にはいつものぺろぺろキャンディー。


｢なんだ、ロードか｣


｢なんだってヒドイ！
せっかく迎えにきてあげたのにー｣


フンッと言ってそっぽを向く。

しかし、すぐにまたこちらへ向き直る。


｢でも、本当に今日は機嫌いいね。
なんかいいことでもあったー？｣


｢え、なんで？｣


｢顔に出てるよ。
バレバレ｣


そう言われて、反射的に顔を抑える。


｢ティッキーって、本当わかりやすいよね｣


｢うるせぇよ。
…でもまぁ、面白い奴に会ったよ｣


｢え、なになに？
僕にも教えて！｣


｢そのうちな｣


｢ティッキーのケチ〜｣


ほっぺをぷぅっと膨らませてムスッとする。
こんな会話は毎度のことで、“はいはい”と言いながら受け流す。


ロードはそれ以上オレについては聞かずに“つまんないのー”と言いながら手に持っていたレロを引っ張っている。


…いつもいつも、レロも大変だな←


そう思いながらも、オレは汽車で出会ったあの女のことを考える。


最初は男かと思っていたが、アレは完璧女だ。


なんでそう思うかって？


オレが何年人間観察やってると思ってんだよ←


しかし…きっとアイツは普通の人間じゃない。

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