5章任務開始 6話 ページ49
周りにいた人も何だ何だとざわつき始める。
声がした方を見てみると、そこにはのマントを着た人と神田さんがいた。
「もういっぺん言ってみやがれ!
あぁっ!!!?」
「おい、やめろバズ!」
バズと呼ばれた
そして、その矛先は神田さんに向けられていた。
「うるせーな」
神田さんは箸を置いて言う。
「メシ食ってる時に後ろでメソメソ死んだ奴らの追悼されちゃ飯がマズくなんだよ」
「テメェ…それが殉職した同志に言うセリフか!!」
あぁ…なんとなく状況が飲み込めた。
それは月とすっぽん。
イノセンスに魅入られたものとそう出ないもの。
そこで大抵命を落とすのは、すっぽんであるただの人間の
それはわかりきったことだ。
きっと、このバズという人の仲間も任務中に何かしらの出来事で死んでしまったのだろう。
それを悲しんでいた所に月であるエクソシストの神田さんが居合わせ、うるさいとだの何だのと言った。
それに腹を立てたバズさんが怒鳴り声をあげたと…
「俺達
それを…
それを…っ
メシがマズくなるだと_!!」
危ない…!!
興奮したバズさんが神田さんへと殴りかかる。
しかし、神田さんはそれをはらりとよけ、逆にバズさんの首を締め上げた。
「うぐっ」
苦しそうにもがくバズさん。
ちょっと…これはやばくないですか←
いくらなんでもやり過ぎだ。
周りにいた仲間もこれには神田さんへの怒りを隠しきれていない。
そんな視線もお構い無しに、神田さんは続ける。
「“サポートしてやってる”だ?
違げーだろ。
サポートしかできねェんだろ。
お前らはイノセンスに選ばれなかったハズレ者だ。」
「げふっ」
ギリギリとバズさんの首を絞める。
「死ぬのがイヤなら出てけよ。
お前ひとり分の命くらい、いくらでも代わりはいる」
なんて事を_そう、私が言おうとした時。
「ストップ」
先程まで隣にいたはずのアレンが、バズさんと神田さんの間へ入り、首を掴んでいる神田さんの腕を掴んだ。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時