look for you 【D.Gray－man】 (ページ45)

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5章任務開始 1話ページ45

｢ふわぁぁぁ…｣

欠伸をしながらぐぅっと身体を伸ばして起き上がる。

…朝か。

あの後、アレンと再び合流した私は、それぞれの部屋へと案内された。

ちなみにこの部屋の隣がアレンの部屋でそのまた隣が神田さんの部屋だ。

アレンと合流した時、神田さんから傷つけられたはずの彼の左手はすっかり治っていて、理由を尋ねるとコムイさんがやってくれたんだとか。

アレンはジョニーやリーバーさん、科学班の人達ともすぐに打ち解けていて、なんだか凄いなと思った。

流石っていうべきか、多分、アレンは人を引きつける何かを持っているんだと思う。

そんなことを考えながら、ベッドから起き上がる。

部屋の中はベッドに机、椅子など、必要最低限の家具が置いてある。

窓にはカーテンも何もかかっていないし、至ってシンプルな…というか、無機質な部屋だ。

内装は自由に変えていいらしくて、頼むとつけてくれるそうだから…うん、後で色々頼んでみよう。

えぇっと…とりあえずまずは服を着替えるか。

流石に部屋着で廊下は歩けない。

ガラガラとクローゼットを開けると、茶色のマントと服が何着かかけてあった。

このマントはいわゆる探索班の制服のようなもので、探索部隊(ファインダー)の人はこれを着て任務をするらしい。

私も晴れて今日から探索部隊(ファインダー)なのだ。

少しだけ心が踊ってしまう。

実際に腕を通してみると、思ったよりも大きめだった。

私も別に小さい方ではないが、多分成人男性用に作られたこのマントは、一応女子高生の私には少しぶかぶかしている。

…なんか逆に動きずらい。

裾とか完璧引きずっちゃってるし…

色々着方を試してみるものの、やはりダメで、もぞもぞ動くうちに自分の裾に足を引っ掛けて転んでしまった。

｢いった……(汗)｣

だめだこりゃ。

…採寸測って作り直してもらおう。

ちょっと残念な気持ちになりながら、結局普段着ていたような服に着替え直す。

白いシャツに黒いスキニーパンツ、ジャケット。

別に、昨日と同じ服じゃないからね!!

ただ同じようなのを何着も持ってるだけで!!←

そして、黒い帽子をかぶる。

なんと言ったってお気に入りだし、帽子が好きなのだ。

なんだか帽子をかぶると落ち着く感じがした。