検索窓
今日:9 hit、昨日:37 hit、合計:51,343 hit

4章科学班 7話 ページ44

〜Aside〜


「えぇっと…探索班にしようかなと…」


そう私が言うとリーバーさんはとても動揺した。


…まぁ、それもそうだ。

だって、探索班がどの部署よりも1番危険なのだから。


だけど、私はそこにいたいと思った。


アレンと初めて会ったあの日。

初めてアクマを見た。

そのおぞましい姿は今でも脳裏に焼き付いている。

きっと、一対一でアクマと出会ったりしたらすぐにでもやられてしまうだろう。

私は、エクソシストではない。

ただの普通の人間。

アクマを倒す事はできない。

だけれど、少しでもアレン達エクソシストの力になりたい。

ジャンのような人を、1人でも救いたい。


…大切な人がいなくなってしまうことがどれだけ悲しいことなのかを、私は知っているから。


私が教団へ来た理由は、この世界にいる私が一体何者なのか、どうして私はここにいるのか、それを知ることの出来るきっかけができればいいと思ったからだった。

未だにその疑問は解決されていないし、自分が何者かもわからない。

だけど、アレンについて行くと決めた日、私は立ち止まらないと決めたんだ。


私はぐっと拳を握って、誰にも聞こえぬ声で“頑張ろう”と小さく呟いた。

5章任務開始 1話→←4章科学班 6話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
設定タグ:D.Gray-man , 神田ユウ , Dグレ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。