4章科学班 4話 ページ41
「オレは科学班班のジョニー。
よろしくな」
「よ、よろしくお願いします…」
さっきは不意打ちくらったけど、なんだか優しそうな人だ。
「いいよ、敬語なんて。
名前は?歳いくつ?」
グイグイと体を乗り出すジョニーさn…ジョニー。
思った以上に結構積極的だ。
「えぇっと、ボクは藤原A。
一応16歳かな。よろしく」
「16!?若いな〜!
あ、ちなみにオレは25ね」
「そうなんだ…!
なんだか思ってたよりも歳上でちょっと驚いた」
「やっぱり?
オレよく言われるんだよね」
ニコニコと笑うジョニー。
なんだか私まで嬉しくなってしまう。
というか、教団内でこんなにフレンドリーに接してくれたのジョニーが初めてだ。
「でも、オレ神田以外の日本人初めてみたよ。
やっぱり綺麗な黒髪なんだな〜…
あ、神田ってわかる?
髪長くて後ろで結んでて…」
「うん、よくわかるよ←」
何しろ、ここへ来るや否や六幻突きつけられましたからね←
そのくせ、あの美形な顔立ちの神田さんでしょ。
もちろん、よく知ってますよ。
…なんか、アイツと一緒にされたくない←
「Aはよく極東からこっちまできたな。」
「うん、まぁ、ここから日本は凄く遠いよね←」
もはやここ私にとっては異世界だしね←
と、自分で自虐的に笑う。
「オレも久々に海外行きたいな〜。
てか、外へ出たい!!」
「出かけてないの?」
「まぁ、仕事終わんないし…」
段々と語尾が小さくなる。
そして、何を思ったのか、段々と顔が青くなっていく。
…なんか、可哀想になってきた←
「おい、ジョニー!
何サボってんだよ〜!!」
「あ、ごめん!今戻る!!
それじゃあA、また後で話そうな!」
「うん、仕事頑張れ」
仕事仲間から声をかけられ、“じゃあな〜”と手を振って資料の山へと戻っていくジョニー。
なんだか、ジョニーは同い年の友達みたいで気が抜けて話しやすかった。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時