4章科学班 3話 ページ40
私はその後、世でいう履歴書のようなものを書いたあと、文字が沢山並んだ資料と睨めっこしていた。
「まぁ、こんなにいっぱいあれば悩むよな」
そう言って、私の向かい側に座りコーラを飲むリーバーさん。
この教団内には、エクソシスト等が含まれる実働派の他、私が入るサポート派の中で一般募集をかけている七つの部署がある。
科学班、探索班、医療班、通信班、警備班、対外調査班、総合管理班の中から、私が所属する部署を選ばなくてはならない。
…説明読んでも国語力のない私にはさっぱりだわ…(汗)
「とりあえず、ゆっくり考えるといい。
別に1度決めた部署も後から変更も可能だしな。
んじゃ、俺はちょっと向こうの部下の様子見てくるから、ここでじっくり考えとけよ」
そう言って、またバタバタと部下の元へ駆けていくリーバーさん。
班長ともなると大変なんだなぁ…
「はい、ありがとうございます」
そう言って、軽く頭を下げる。
しかし、どの部署に入るべきか…
実際、私がここへ来たのってアレンについてきたからだしな…
これがやりたいとかも特にないし…
あ、でも医療班はちょっとパス。
血見るのとか、ちょっと苦手だし…
「よぉ!新入り!!」
「うわあああ!?」
ドッテーン!!!!
「イタタタタ…」
「大丈夫か?」
「い、一応は…(汗)」
ていうか、貴方のせいで転んだんですけどね←
そう言いたいのを押し殺して顔をあげる。
いきなり話しかけてきた彼は、特徴的な丸メガネをしていて天然パーマの金髪を後ろで結んでいた。
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作者名:樹乃 | 作成日時:2016年10月3日 17時